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■ 【追悼エッセイ】 フリンジ・・・・・・安らかに・・・
昨日の夜、7時15分、フリンジは静かに息を引き取ったそうです。 リカやパパがお迎えに来てくれるのを病院で待ち、その迎えの車の中で・・・、ほんの車を走らせて10分ほどで、パパとリカとに看取られながら、あまり苦しむ事も無く息を引き取ったようです。 パパにもママにもちゃんとお別れをして・・・・・・。
ずっとずっと待っていたんでしょうね・・・・・・。二人が来るのを・・・・・・。 二人が揃った状態で、きっとフリは、お別れとお礼が言いたかったんだと思う・・・・・・。 そして二人の腕の中で安心しながら旅立ったんだね・・・・・・。
フリが突然リカの目の前に現れてからの3年半、フリはリカの自慢の一人息子でした。 しかし、その内の約2年半が、フリの癌との辛い戦いでもありました。 決して諦めないリカとパパの愛情に答え、皆の声援に答え、幾度も幾度も奇跡を起こし、私達に決して諦めてはならないのだと言う事を沢山沢山刻み込んで、フリはその役目を立派に果たし、再び神の元へと返って行ったのでしょう・・・・・。
神の慈愛がフリを送り込む事によって、子供の居ないリカ達夫婦に、子供を持つ事の尊さ、喜び、楽しさ、愛しさ、辛さ、苦悩、哀しみ・・・・・・その全てを凝縮させ教え与え、リカ達に疑似体験させる事で夫婦の絆を深めようとしてくれたのだと、私はそう思っています。
この3年半がリカ達夫婦にとって、最も掛け替えの無い愛しい3年半で有っただろうと同時に、私達、リカの日記の読み手にとっても、やはり掛け替えの無い、決して台本ではない尊い現実のドラマを目の当たりに見せてくれた・・・・・・。そんな気がしてなりません。
フリの姿はもう見られない・・・・・・。 フリの声ももう聞けない・・・・・・。 でも、フリのあの、満面の笑顔は、確かに私達の心の中に永遠に刻まれました。
私は今回のフリの旅立ちは、不思議と哀しみだけではないのです。 それは、どれほど今までリカ達夫婦がフリの為に、労力や愛情や金品を惜しまず、ずっとずっと注いで来続けたかを知っているからです。 だから、悔いも然程有りません。不思議と悲壮感さえ漂っているのです。 苦しみや痛みから解き放たれ、今はリカ達の周りを元気に走り回って居る事でしょう・・・・・・。 フリンジはリカ達と出遭えた事で、初めて本当に幸せな生涯を迎える事が出来たのだと思っています。 短い間だったけれど、リカ達は間違いなくフリの立派な母親、父親だったし、フリは間違いなくリカ達夫婦の立派な息子でした。 お互いの間には、きっと私達が語り尽くせない強い強い何かが生まれ育っていた事でしょう・・・・・・。 多分リカ達にも、全てやり尽くしたんだ。と言う満足感がある事でしょう・・・・・・。
私は今泣いています。でも、決して哀しみだけの涙では有りません。 慈しみの涙です。 とても暖かな涙です。 そう思ってあげる事が、フリが何よりも安心して天国に旅立てると思うのです。
おととい見た夢はきっと、「僕が旅立った後、あまり悲しまないでね・・・・・・。」 そんな事をフリが伝えに来てくれたんだと思っています。 私にも、ちゃんとさよならを言いに来てくれたんだと・・・・・・。
フリ・・・・・・。 今まで良く頑張ったね! 偉いぞ〜!! これからは何時もリカ達を見守ってあげてね。 リカ達の頭上に何時も輝いている、一粒の星となって・・・・・・。
フリの為に祈りを捧げてくれた皆様に、リカに変わり御礼を申し上げます。
本当にありがとう。
今日のみそひともじ
フリンジよ・・・ 愛しい時をありがとう・・・ 君の笑顔は 皆の誇り
2004年02月25日(水)
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