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■ (日記)コンタクトレンズの七不思議
私とコンタクトレンズの付き合いは、かれこれ34年にもなる。 その間、一体何度作り直したことだろうか・・・・・・。 紛失、破損、その他・・・・・・。食べてしまった事さえもある。
何故、食べてしまったのかと言うのは・・・・・・、カレーを温めなおして居た時、「煮え具合はドウじゃろか?」と、鍋を覗き込み、瞬きをした瞬間、レンズが熱々に煮えたぎった鍋の中に身投げしたのである。 「あ・・・!」と叫んでも、時既に遅し。 いくらかき混ぜても、いや、かき混ぜるほどに、とうとうレンズはカレーの藻屑と消えたのだ。 プラスティックだから、溶けてしまったのかも知れない。 自分の失態にもかかわらず、フゥーリィーに八つ当たりをし「今日のカレーは、とても珍しい具が入ってるから、闇鍋気分でお楽しみにねぇ〜」等と皮肉を言い、仏頂面で食卓を囲んだものの、どちらの胃袋に収まったのかは、今だ解らずじまいだ。
かと思えば、完全に諦めていたレンズが、思わぬ息子の執念で見付かった事もある。 当時小4の息子と、何時も行くジャスコに買い物に行った時の事・・・。 駐車場に車を停め、降りた途端、突風が吹き、やはり瞬きした瞬間に、片方のレンズを落としてしまったのだ。 暫く二人で探した物の、もう、私は直ぐに諦めモードに入っていた。 なんせ、だだっ広い駐車場。オマケに春一番のような、凄まじい風の中なのだ。 人前で這いつくばって探す訳にも行かない。 「3万円は痛いけど、もう、いいよ。テツロウ、諦めるべ!」 そう言うとテツロウが、「もし見付けたら、ドラクエのソフト買ってくれる?」と言うではないか。 「いいさ、いいさ、3万に比べたら、それくらいはお安い御用よ」 「じゃぁ、お母さん、先に行って買い物してなよ」 「おう!頑張って見付けてね〜」 そうは言った物の(ま、無理でしょう・・・)と高をくくっていたのだ。 そしたら何と、本当に息子はあの状況下の中、透明な豆粒ほどのレンズを見付け出して来たのである。 「しかしアンタって、物が掛かってる時の集中力にかけては、本当、何時もながら凄まじい物があるわねぇ〜」と、私は思わず関心してしまった。 テストの成績もそうだった。 もしかしたら、息子はギャンブラーに向いているのかも知れない・・・・・・。(笑)
いや、マテよ・・・・・・? 怪しいぞ? もしや、息子の悪知恵で、既に見付って居たレンズを探すフリをして、私をペテンに掛けたのか? そうだとしたら、詐欺師のほうが向いているのか・・・・・・? ま・・・、今の処、どちらにもならず、ちゃんと働いているみたいだが・・・。
一度はこんな事も有った。 深夜、ベッドで本を読んでいて、外さない内に眠ってしまったらしく、朝起きたら、やはり片方が無くなっていたのである。 ベッドの中から部屋の隅々まで、散々探したけれど、とうとう見付からなかった。 諦めた途端、トイレに行きたくなり、パンツを下ろし掛けた時、お尻にムズムズと何か違和感があったのだ。指の腹でそっと探ると、ポツリとイボのような出来物が・・・・・・。 「ゲゲゲ! こんな所にニキビなんて色気無ないなぁ〜」そう思ったら、何と、コンタクトレンズだったのだ。 私のお尻のホッペタに、しっかりへばり付いていたのである。 あの時は、思わず、息子と笑い転げたなぁ・・・・・・。
朝、顔を洗っていて、やはり「片方が無い! 無い! 」と大騒ぎしていたら、もう片方の目に、2枚重なって入っていた事も有ったっけ・・・・・・。(脂汗)
コンタクトレンズの不思議な所は、探している時には絶対と言っていいほど、見付からない事なのである・・・・・・。そして諦めた頃か、次を買った頃、見付かる。 だから、無くしたら「もう、諦めたよ〜! 見付からなくていいよ〜!」と、わざと大声で宣言してみる事だ。
実は今日、何で突然、コンタクトレンズの話題になったかと言うと、先日(と言っても、約ひと月も前なのだが)無くしたコンタクトレンズが、昨夜、とんでもない場所から見付かったのだ。
思えばあの日は、とても寒かった・・・・・・。 灯油も底をつき、私は毛布に包まりながら、8畳の和室にあるパソコンテーブルで、何時ものように日記の文字を弾いていたのだ。 「痛っ!」急に目が痛くなり、レンズを外そうとして、落っことしてしまった。 しかし、場所が場所なので、直ぐに見付かると安心しきっていた。 でも、何処をどう探そうが、毛布の中も、着ていた洋服も、全て広げてシラミ潰しに見てみたが、見付からないのである。 私は極度に目が悪く、只でさえ度が進み、レンズかメガネを作り変えなければならぬと思っていたのだが、言わずと知れたド貧乏。 我慢に我慢を重ねていた所である。 しかし、両目が入っていても、見難いくらいなのに、片目で運転できるはずも無く、仕方なく、泣く泣くカードで牛乳瓶の底のようなメガネを作ったのだ。 その時のコンタクトレンズが、何と、探していた部屋とは全然関係の無い、遠く離れたキッチンから見付かったのだ。しかも、隅っこの方で・・・・・・。
キラリと光る物体が気になり、ダイヤモンドの破片かと思いきや(んなぁ〜わけ無いか・・・)この前無くしたレンズだったのである。
これはきっと、ミュウーの仕業に違いない。 ミュウーがあの日もウロウロしてたので、ミュウーの肉球にくっついたレンズがそのまま、キッチンまで運ばれて行ったのだ。そうとしか考えがたい・・・・・・。
まぁ、見付かった事はありがたいけど、メガネはどうしてくれるんだ! メガネは。 ・・・ったくミュウーはろくなことしてくれないんだから・・・・・・。
あぁ〜、今頃になって見付るんなら、あんなダサイメガネ、借金してまで作らなきゃ良かった・・・・・・。(泪)
2003年05月18日(日)
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