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■ 【愛猫エッセイ】『ミュウー』と『タロウ』ちゃんの禁断の愛の行方
昨日、窓越しの愛を育んでいた、ロミオとジュリエット状態のミュウー(我が家の黒猫)とタロウちゃん(隣のブチ猫)が、初めて窓という壁を超えて、庭でバッタリ出くわしたのだ。 何時もは家の中だけに居るタロウちゃんが、珍しく外に出ていた。
タロウちゃんは、大家さんちの愛猫なので、もしもミュウーと喧嘩にでもなって傷付けでもしたたら・・・・・・、『2ヶ月溜まった家賃を払って、とっとと出てけ!』 とも言われかねない。(^^; タダでさえ、ウチの障子や襖はミュウーのお陰でボロボロなのに、この上タロウちゃんまで傷付けでもしたら・・・・・・・。
そう思いながらも、チョットは興味深々だったので(w)ハラハラドキドキしながらも庭に出て、二人・・・、イヤ、二匹の様子をジッと見守っていたのだ。
(窓越しではあんなに仲良しなんだもの・・・きっと大丈夫よ・・・) そんな意識も有った。
先ず二匹は徐々にジリジリとにじり寄り、それでも一定の距離を保って、お互いにジ〜〜ッと見詰め合っていた。 そして、お互いに呼び合うように(?)ヂュオのハーモニーを醸し出し始めた。 と、そのうち、ミュウーが サッ! と、タロウちゃんに駆け寄ったのだ。 ビックラコイテ、逃げるタロウ。 すかさず追いかけるミュウー。
(わっ!ヤ、ヤバそう・・・・・・!?)
そう思った途端、2匹は物凄い勢いで、我が家のコーポの二階へ続く階段を駆け上り、2階の踊場で威嚇し合っているような、赤ん坊の泣き声のような声が聞こえ始めたのだ。
(ぜ、絶対、ヤバイ!!!)
アタシャ慌てましたねぇ〜。 極度の腰痛も、そっちのけ。『ミュウー! ダメよ!』と叫びながら、1段抜かしで2階に駈け上がり、ゼイゼイ言いながら、2匹の側にたどり着いた。
私が二匹を刺激しては、益々危険だと思い、物陰から恐々覗き見てみた。
なんと、2匹は鼻と鼻をこすり合わせている。その内、ミュウーがゴロリンコと横になり、例の『好きにしてぇ〜ん♪』ポーズで身悶えているではないか・・・・・・。 タロウちゃんは、『ヘヘヘン! 俺の魅力にイチコロかい!』とでも言うように、そんなミュウーを勝ち誇った顔で見下ろしている。
(C=(^◇^ ; ホッ! ヤレヤレ・・・、どうやら大丈夫そうだわ・・・・・・)
私は胸を撫で下ろし、そう呟くと、2匹の恋路は邪魔すまい・・・、と、部屋に戻ったわけでして。
しばらくしてミュウーがご帰還したので、「アノ後、どうなったんダイ? オイ!お母さんに報告してごらんよ」と聞いてみた。
ミュウーは幾分頬を赤らめ、(黒猫だろうがよ〜!)『そんな野暮な事はお聞きなさんなよ』とばかり、憂いを含んだ顔付きで、照れ隠しの毛づくろいに励むのであった。
あぁ〜、アタシャ、思いだしたように腰が痛いのなんのって・・・・・・。
2003年03月19日(水)
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