マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 【詩】 ママン


【ママン】
         

いつも 優しく 微笑んで
抱しめてくれた ママン
僕が 這い這いをした日 
ママンはうれしくて泣いたんだってね?

   大好きな ママン
   僕だけの ママン



ママンの手に 引かれながら
毎日 通った公園
ブランコを 揺らす手が
とってもきれいで 優しかったね 

   大好きな ママン
   僕だけの ママン



僕が 小学校に 上がる日
ママンは そっと言ったね
ああ 私の 愛しい宝石
こんなに大粒になって 輝いているわ

   大好きなママン
   僕だけの ママン



パパが ママンを裏切って
家を出たその日
ママは 僕を抱しめながら
淋しくなるわね・・・って 泣いていたね

   大好きな ママン
   泣かないで ママン



あんなに 優しかった ママンが
笑わなくなった 
ママンは 僕がそばにいるだけじゃ
寂しくてしかたがないの・・・・・・?
 
   大好きな ママン
   元気を出して ママン



ある日 学校から帰ると
ママンの横には 知らない男(ひと)が
「新しいパパよ」とママンが微笑む
ママンが幸せならば 僕はうれしいよ

   大好きな ママン
   僕だけの ママン



新しい パパのことを
ぼくは あまり すきになれないよ
だって ママンのことを
たまに 悲しませたりするから

   大好きな ママン
   可哀想な ママン



ママンと パパがいる
でも 僕はそこに入れない
ぼくは とても さみしかった
ボクの居場所は どこにあるの?

   大好きな ママン
   僕だけの ママン



ある日 僕は 町に出て
ちょっと 悪戯をしてみたんだ
そうすれば ママンが
心配してくれると 思ったから

   大好きな ママン
   僕だけの ママン



チョットした 悪戯だったのに
町は 大騒ぎになった
ママン 僕はどうすればいいの? 
ママン お願い ボクを助けてよ

   大好きな ママン
   僕だけの ママン



僕は 追い詰められて
高い高い ビルの上
下では 大勢の人たちが
僕を見て 何か 言っている

   怖いよ ママン
   どこにいるの ママン



ママンに 抱きしめてほしい
ママンに キスして欲しい
ただ それだけだったのに
なぜ こんなことに なってしまったんだろう

   ごめんね ママン
   おこらないで ママン



涙でかすむ 僕の目に
愛しいママンの すがたが 見えた
何か叫んでいる 大きく両手を広げて 
何時かブランコを揺らした あの優しかった手だ・・・ 

   大好きな ママンだ
   僕だけの ママンだ



僕は ママンの 両手めがけ
思い切り 空を飛んだ
やっとママンに 抱しめて貰える
そして そして ぼくは ママンの 両手の中に・・・・・・

   大好きな ママン・・・・・・
   僕だけの ママン・・・・・・

   大好きな ママン・・・・・・
   僕だけの ママン・・・・・・ 




※ちょっと哀しすぎる詩ですが、私も含め、余りに身勝手な親が増えている世の中。自分の過去を戒める意味でも(息子は、隣町で元気に働いていますが)こんな事件が起きないように・・・と、願う意味でも、あえて作ってみた詩です。
この詩に、メロディーを付けてみようと思っています。
・・・って言っても、もう、ピアノ売っちゃったし・・・・・・。(^^;)
どうしよう・・・・・・。
 





 





2003年02月21日(金)

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