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■ 【アホラシ日記】夫婦喧嘩
「ねぇ! 人の携帯の着信音、勝手に変えるの止めてくんない?!」
「なんで? カワユくなぁ〜い?」
「いい加減にしてよ! 何で今更『ムーミン』なの? 少しはアタシの年考えてよ! ましてやさぁ、今時、単調のメロディーでさぁ、『ねぇムーミン、こっち向いて♪』・・・なんて、ダサ過ぎてやってらんないわよ、まったく! 銀行に真顔で融資の相談に行ってたのに・・・銀行員、必死で笑い堪えてたわよ!」
「マキュキュに凄く似合ううと思ったのにぃ・・・」
「それって、体型ってこと?!」
「ち、違うよ! 誰がそんな事言ってるんだよ〜! 」
「何が違うのよ! アンタ、アタシの何処がムーミンなのよ! 言ってごらんなさいよ!」
「何も、着メロくらいで、そんなに怒る事でもないでしょうが・・・・・・」
「大体ね! アンタがスケベ根性起こして、タダの携帯なんかに応募するからこんな事になるのよ! 今更、単調音の着メロ鳴らしてる人なんか、何処探したって居ないわよ! ア〜〜〜ダサイ!! 恥ずかしいったらありゃしない・・・!」
「だって、最新の携帯買うお金ないじゃんかぁ・・・」
「それって一体 誰のせいなのよ!えっ?! 誰のお陰で貧乏なのよ!えっ?!」
「又それか・・・! 二言目にはそればっかり・・・! あ〜〜、もう、うんざりだ! 大体 お前の、鬼の首でもとっ捕まえたような、そういう処が気に食わないんだよ! 折角やる気になってるのに、何時までもぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ過去の汚点を掘り下げやがって!えっ?! それだから嫌われるんだよ! フン!」
「あぁ!ああ! 嫌いで結構! 好かれちゃ困るだわ! フン! アンタになんか嫌われても、ぜ〜んぜんOK! 嫌って! 嫌って! 嫌って〜〜っ!!」
「この鬼婆ぁ!」
「何!? 何が鬼婆ぁよ! こんな鬼婆に誰がさせたのよ!えっ? アタシだって最初は若くて、可愛くて、シオラシかったわよ! アンタが苦労ばかり掛けるからこんなになっちゃったんじゃない!アタシのお金と、青春と、若さと、シオラシサを返してよ!」
「俺の自由と髪の毛も返せ!」
「禿げは元々じゃない! フン! アタシが抜いたわけじゃないわ!」
「お前がそうやって、苛めるから、心労で薄くなったんじゃないか! この、ド ヒステリーが!」
「何言ってんのよ、実家のお父さん見なさいよ! アンタとまるでコピーじゃない! ハハハ〜〜だ! アンタの禿げは遺伝なのよ! 遺伝!」
「お前のデブも遺伝か!えっ? ハハハ〜〜だ!」
そしてこの後、収集が付かなくなって行くのだった・・・・・・。
2002年10月22日(火)
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