マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 【童話】パパの浮気!? (後編) 


 あぁ〜〜〜、足の魚の目と、マメが痛いよ〜〜〜〜。(ノ_<。)ビェェン
もう、年だから、立ち仕事は、足や腰に負担が掛かって、耐えられないわぁ!! 

 でも・・・、食う為には、仕方ないやぁ〜〜〜〜〜ね!(爆)
 イボコロリを買ってきたので、お風呂上りに、早速試してみま〜す(爆)

 サテ・・・、今日は、昨日の続きで、『パパの浮気!?』の、後篇をお送りいたします。 是非読んでくださいね〜〜。

 あ〜〜〜。partから帰れば、直ぐに、御飯の支度だし・・・・・・。
全く、忙しいったらありゃしない。
 貧乏暇無し・・・・・・ トホホ・・・・・・です。




           『パパの浮気!?』(後編)

みごとなママの、カウンターパンチだ。
ボクは、レフリーみたいに、パパとママの顔を、こうごに見ていたけれど、大変な話の進みぐあいに、思わずさけびごえをあげだ。

「ちょっ、ちょっとやめてよ! 二人とも」

 と、とうとうママが泣き出した。
「だってパパったら、ウワキしてるのよ? くやしいったら、ありゃしないわ」
ママは、鼻をかみながら、ボクにそう、うったえる。

「おまえ達、本気でパパがウワキしてるなんて思ってるのか? ばかばかしいにもホドがあるぞ!」
そうわめきながら、おこったパパが、大きな音をたてて、テーブルをたたいた。

「じゃあ、あのケイタイ電話の『S・マキ』って、一体だれなのよ! えっ?」
ママがうらめしそうに、パパをにらみつけると、

「あ、あのー・・・そ、それはだ、な・・・・・・えーと・・・・・・その・・・・・・」
パパは、しどろもどろになってしまった。

「ほーら、やっぱり言えないんじゃないよ。ねっ? テツロウ、これでわかったでしょ? 明日二人で、この家を出ますからね!」
ママはそう言うと、オイオイ泣きながら、リビングから出て行ってしまった。

「パパ・・・・・・どうするつもり? ボク、知―らないっと・・・・・・」
なんだかボクも、パパがだんぜん、あやしいよな気がしてきて、パパをにらんでやった。

「と、とにかく、明日になれば、すべてがわかるんだよ・・・・・・、そうすれば、パパの無実が証明できるんだけどなぁ〜・・・・・・、今、言うわけにも行かないしなぁ〜・・・・・・」
パパは、なにやらブツブツと、いいわけがましく、つぶやいていた。


 ―そして、次の日―
 
 ボクは目をさますと、ママのようすが心配なので、ママの部屋を、そっとのぞきに行った。
ママはプリプリしながら、スーツケースに荷物をつめこんでいる。

(た、大変だ! ママは本気みたいだ。ど、どうしよう・・・・・・。あぁ神様。どうか高橋家のピンチを、救ってください・・・・・・)

 ボクが心の中でそうさけんだ時だった、♪ピンポーン♪ 
と、玄関のチャイムがなった。

「おはようございまーす、マタタビニャンコの宅急便でーす」

ママは荷造りりの手を止めると、
「何かしらね! よりによって、こんな時に!」
と、ブツクサ言いながら、玄関に出て行った。
ボクもそっと、ママのあとについて、玄関に行きかけた時、ちょうどパパが、2階の寝室からおりてきた。

パパは玄関のようすをうかがいながら、
「アァ〜、あせったよー、もう、間に合わないかと思った・・・・・・」
と、ボクに、にが笑いをしながらささやいた。

(・・・・・・?)

ボクには、わけがわからない・・・・・・。

 ママが荷物を受け取って、リビングに入って行くのをみはからうと、パパが、
「行くか、テツロウ!」と、あごをしゃくった。

 そして、二人でリビングをのぞいて見ると・・・・・・、

「何かしら? こんなに大きな荷物・・・・・・私、何もたのんでないけど・・・・・・?」
と、ママがひとり言を言いながら、包みをひらいている。
すると、ママは急に、やさしい顔になって、そっとつぶやいたんだ。
「まぁ・・・、ステキ・・・・・・」

 包みの中から出て来たのは、大きな額に入ったイラストだった。
それは、ママが一番気に入っている、もう少し若かったころの、ママの写真をモデルに描かれた、イラストだった。
そして、ママの周りは、ママが大好きな、たくさんの黄色いバラの花でふちどられてあった。

「ママ、お誕生日おめでとう!」

パパがせきばらいをしながら、言う。
ママは、ぽかんと、口を空けている。

「実はね、この前の父兄参観日に、テツロウの学校で、大学時代の友達にバッタリ遭ってさぁ・・・・・。聞く所によると、テツロウの学校で絵を教え始めたって言うだろ? そいつ、昔から、そういうイラストがトクイでさぁ。話をしているうち、ふと、ママのたんじょうび誕生日が近い事を思い出して、それで、二人にナイショで、たのんでたってわけ・・・・・・」

「も、もしかして図工の真樹先生?」

ボクはびっくりしてパパに聞いた。
パパは苦笑いいをしながら、うなずいた。
「なーんだ、パパ、真樹先生の友達だったんんだ・・・、真樹先生も何も言わないんだもん・・・・・・」

 真樹先生は、今年の春から、ボクの学校に来た、新しい図工の先生だ。

「そりゃ、口止めはしておいたサ。そう・・・、真樹重雄。だいたい苗字がいけないんだよなー、真樹なんて、女の名前みたいでさ・・・・・・。だけど、テツロウに話せば、オシャベリだから、きっとママにバラしちゃうだろうし・・・・・・。だから、つらかったけど、おまえにもいえなかった。・・・・・・それにしてもママにウワキとかんちがいされた時には、イヤー、ほんとうに、まいったよ」
 パパは、ポリポリと頭をかいた。

「なーんだ、そうだったのか・・・・・・やっぱりウワキじゃなかったんだ・・・・・・」
ボクはほっとした。そのとたん、

「ウ、ウェ〜ン・・・・・」
ママがいきなり子供みたいな声を上げて、泣き出した。
「私、てっきり、ウワキだと思ったァ〜」
ママは、グシャグシャな顔で、泣いている。
「だからボク、ママに言ったじゃない。『パパはウワキなんて、絶対にできないよ。だってママの事、いっぱい愛してるもん』ってねっ、パパ?」  
と、得意げなボクに、パパが、

「コノお調子ものメ! おまえだって、最後のほうでは、かなりうたがってたくせに!」
と、ボクの頭を、かるくこずいた。
「デヘヘ・・・・・・」
ボクは、頭をかいてごまかした。

「だまっててごめんな・・・、テツロウ。どうしてもママをびっくりさせたかったんだよ」
 パパが、申しわけなさそうに、笑った。

 やれやれ・・・、これでどうやら、パパとママは離婚しなくてすみそうだ。安心したとたん、ボクのお腹が、ギュルルルル〜と、なった。

「ハラペコなわけだよなぁー、テツロウ。かわいそうに・・・・・・。けっきょくゆうべは、メシぬきだったもんなぁ?」
パパが口をへの字にまげて言う。

「二人ともゴメンナサイ・・・・・・」

ママが、すなおに、ペコリと頭をさげた。
「サーテト、今日はママの誕生日だから、久しぶりに、皆で外にでも出るか・・・」
パパのテイアンに、ボクとママは、「ウワーッ! やったぁー」と、歓声をあげた。

  しかし、チョッと待てよ? それにしても、パパはずるいや・・・・・・。一人で、ママの点数かせいじゃってさぁー。
ボクなんて、ママの誕生日が、今日だったって事も、忘れちゃってたって言うのに・・・・・・。
アァ〜、ボクも、おおいそぎで、何かプレゼントしなきゃ・・・・・・。
でも、どうしよう・・・・・・。おこずかい、900円しかたまってないし・・・・・・。パパには負けたくないし・・・・・・。
 
 ヨーシ! 今月は、大好きなマンガを、一回だけがまんして、黄色いバラのハンカチでも買おうっと・・・・・・。マンガのかわりに、勉強すれば、次のテストはきっと、50点ぐらいは取れそうだし・・・・・・それも合わせてプレゼントすれば、パパに負けないプレゼントになるかな・・・・・・。
 オマケに、皿洗い券と、カタモミ券も、プラスしちゃったりなんかして・・・・・デヘヘヘ・・・・・・

「コラッ! テツロウ、何、ボケーッとしてるんだ? 早くしたくしないと、置いてくぞ!」

(ヤバッ・・・・・・)

 でも、ボクは胸をはって、パパに言ってやったんだ。

「ボクだってパパに負けてられないもん。今ね、パパのプレゼントより、ずっと、ずっとママが喜びそうな、最高のプレゼントを考えてたところなんだよ?」

それを聞くと、せっかく、泣きやんだママが、又泣き出した。

                            (おわり)



2002年04月11日(木)

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