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■ 【童話】五色のクレヨン
寝不足気味で、夢心地のマキュキュで〜す。ヽ(^○^)ノファーーァ!
昨夜、愛(=^・^=)(猫)の ミュウーが、突如騒ぎ出し、やっと心地よい睡眠に入ったばかりの私をたたき起こしたのでした。 ん? w(^_^)ンー?ナニナニ。どした? とばかりに目覚めた私は、「ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」と、失禁寸前。 な・な・な・・・・・・なんと!! ミュウーは、20センチものゲジゲジと、格闘してたのだ。後の騒ぎはご想像にお任せするとして、そないなわけで、今日は早めに眠るとします。 今日の出し物は・・・・・、初めての童話です。(出来はよくないかも・・)
『5色のクレヨン』
「これ、ちょっとしかのこってないけど、あげるよ。5才のたんじょうび、おめでとうね」 てつろうは、おたんじょうびに、だいすきなおにいちゃんから、クレヨンをもらいました。
「わっ! すごーい。うれしいなぁ、うれしいなぁ、ありがとう、おにいちゃん」 てつろうは、ものすごいよろこびようです。 「そんなにおおげさに、よろこぶなよ。テレるじゃん。ほんとうに、ちょこっとなんだから・・・・・・。ゆるせな? てつろう!」 おにいちゃんはそういうと、あたまをポリポリかきながら、へやをでていきました。
でも、てつろうは、おにいちゃんのおふるとはいえ、はじめて手にしたクレヨンが、うれしくてうれしくて、しかたありません。 さっそく、おえかきちょうと、クレヨンをならべて、にらめっこ。
「さてと・・・、なにをかこうかなぁー」 てつろうはワクワクしながら、クレヨンのふたをあけてみました。
でも、クレヨンは、たったの5ほんしか、はいっていません。 「なーんだ、たったこれだけ・・・・・・?」 てつろうは、ちょっとがっかりです。 しかも、みーんな、つかいかけ。
いちばんながいのは、はいいろで、それだけはほとんど、つかわれていませんでした。 あとは、はんぶんくらいになった、オレンジ色と、むらさき色の2本。
そして、それよりも、もうすこしみじかくなった、みず色が一本。 そして、いちばんチビッコの、ピンクが一本。
「チエッ! ぼくがほしかった、青や、赤や、みどりが、ぜんぜんないじゃん・・・・・・」 てつろうは、チョッピリ、かなしくなってしまいました。 せっかく、はりきっていたのに、おえかきちょうは、まっしろなまんまです。
「こんな色だけで、かけるものなんか、ちっともみつからないよ」
てつろうは、あたりをみまわしては、ためいきをつくばかり。 じかんは、どんどんすぎていきます。
「もう、いやだ! ぼく、なんにもかかないっ!」 とうとうてつろうは、おえかきちょうを、ほうりだすと、大声で、泣きだしてしまいました。
―すると―
「ねぇ・・・、きみ。お空でもかけば?」
と、どこからか、小さな、小さなこえが聞こえてきました。
「えっ・・・・・・?」
てつろうは、びっくりして、あたりをキョロキョロみまわしました。
「ぼくだよ、ぼく!」
よーくみ見ると、はい色のクレヨンが、ピクピクと、うごいています。 「ボクさ、人気がないみたいで、君のおにいちゃんに、ほとんどつかってもらえなかったんだ・・・・・・。まるで、出番ナシさ・・・・・・。ねぇ、たまにはボクの事もつかってよ〜」
すると、こんどは、
「きゃはは、わたしは、人気者だったから、こんなにみじかくなっちゃったけど、はい色さんたらいつも、はこの中でさみしそうに、出番が来るのをじぃーっと待ってたのよね?」 ピンクのクレヨンが、わらいながらゆれています。
「こらこら! そんなことをいっては、はい色さんにしつれいよ? いますぐあやまりなさいっ!」 オレンジ色のクレヨンが、コツンと、ピンクにあたりました。
「あいたたっ! オレンジねえさんに、しかられちゃったわ。はい色さん、ごめんなさーい」 ピンクは、そういうと、ペロリと、したをだしました。
「ふわ〜ぁっ! もう、うるさいなぁー、せっかくきもちよくねむってたのにぃ・・・・・・。あれれ? クレヨンのもちぬしがかわってる」 みず色のクレヨンが、大あくびをしながら、そういいました。
それにつられて、むらさき色のクレヨンも、ながいねむりから、めざめたみたいです。
「いやー、みんな、ひさしぶりー。ふたがあいたのなんて、なんかげつぶりだろう・・・・・・。もう、ずっと、あかないんじゃないかって、チョットしんぱいしたよ。あ〜ぁ、まぶしいったらありゃしない」 むらさきは、目をしばたいています。 「あいたたたっ! あんまりにも、ながいあいだねむってたから、こしがいたいや」 むらさきが、おおきく、のびをしながらいいました。
「きゃはは、いやだぁー、むらさきさんったら、まるで、おじいさんみたいっ!」 ピンクが、いたずらっぽくわらいます。
「これっ! いいかげんになさい!」 オレンジは、ピンクをにらみつけました。
「やーい、またおこられたー。プププッ!」 水色は、おなかをかかえて、わらいころげています。
「あっかんべーだ! プン!」ピンクが水色をにらみつけました。 なにやらクレヨンたちは、おおさわぎ。
「シーッ! ちょっとみんな。けんかしているばあいじゃないんだってば・・・・・・」 はい色の、そのひとことで、クレヨンたちは、ようやくしずかになりました。 「この子、5本だけじゃ色がたりなくて、えがかけないって、さっきからないてるんだよ・・・・・・」 はい色は、みんなにたすけをもとめます。
「ほほー。ぼくたちだけでは、ふまんかな?」 むらさきが、いいました。
「だってサ・・・、ぼくサ・・・、せっかくクレヨンもらったのにサ・・・、これっぽっちじゃサ・・・、なにをかいていいのかサ・・・、ぜんぜんわかんないんだもーん・・・・・・、ウェ〜〜〜〜〜ン!」
てつろうはまた、おおごえで、なきだしました。
「だから、ぼくが、お空をかけば? っていったんだけど・・・・・・」
「でも、ぼく・・・お空なんか、かいたことがないもん、それに青だってないしサ・・・・・・」 てつろうは、まだごきげんななめ。
「だいじょうぶ。みんなでちからをかしてあげるから、ね、ね、かいてみよう?」 オレンジのクレヨンにそういわれて、てつろうはしかたなく、そっとうなずきました。
「じゃ、さいしょにぼくをもってごらん?」 てつろうは、いわれるままに、みず色のクレヨンをもちました。 すると、どうでしょう・・・・・・。 てつろうの手が かってに動き出して、すこしずつおえかきちょうをいろどりはじめました。
「ほーら、つぎは、わたしをもつのよ?」 オレンジが、やさしくいいました。 てつろうは、なんだかウキウキしてきて、だんだんと、目をかがやかせはじめました。
オレンジは、3びょうしで、お絵かきちょうのうえで、ワルツをおどります。 オレンジのゆうがなダンスがおわると、 つぎは、むらさきのばんです。
むらさきは、『ヨッコラショ!』と、きあいをいれると、そっと、こごえでいいました。 「ぼくは、こしが痛いから、ちょこっとだけにしとくよ!」 てつろうは、クスリとわらってしまいました。
「まってました。いよいよぼくのでばんだ! この日をどれだけまっていたことか・・・・・・」 そういうと、はい色のクレヨンは、てつろうの手の中に、いきおいよくとびのりました。 はい色は、この時とばかり、おもうぞんぶん、おえかきちょうの上をはしりまわります。 はい色はまんぞくげに、てつろうの手をはなれると、 ピンクのクレヨンにむかっていいました。 「ほれっ! チビスケ、最後はおまえの番だ! きれいに、きれいに、しあげるんだぞ!」
「まかしとけって!」 ピンクのクレヨンは、てつろうの手の中で、あっちに行ったり、こっちにきたりと、おおいそがし。 「ハ〜イ、いっちょうあがり! どんなもんだい!」 ピンクが、じまんそうにいいました。
すると・・・、おえかきちょうには、とってもうつくしい、ゆうやけの空が、がようしいっぱいに、えがかれていました。
「す・・・すごいや・・・・・・」
てつろうは、目をパチクリしています。
「みんな、ありがとう・・・・・・。たった5本ぽっちのクレヨンでも、こんなにきれいな絵がかけるんだね? ぼく、おにいちゃんに、この絵、みせてくるよ!」
∞ ∞ ∞ ∞ ∞
「あれれ? ぼく、いつのまに、ねむってしまったんだろう・・・・・・?」 てつろうは、目をこすりながらいいました。
さっき、泣きつかれて、つくえによりかかったまま、どうやら、いねむりをしてしまったようです。
「あ〜ぁ、なぁーんだ・・・・・・ユメだったのか・・・・・・」 てつろうは、ためいきをつきました。
(それにしても、すごく楽しいゆめだったなぁ〜)
てつろうのあたまの中には、まだ、クレヨンたちのはなしごえが、ハッキリと、のこっているのでした。
(そうか・・・・・・、お空をかけばいいんだネ)
てつろうは、さっき、ほうりなげてしまったおえかきちょうを、あわててひろいにいきました。 バラバラになったページをめくってみると、あ〜らふしぎ・・・・・・。
そこには、きれいな、きれいな、ゆうやけの空が、ちゃんと、かかれているではありませんか・・・・・・。
(・・・・・・!)
てつろうは、おもわず、クレヨンの箱に、目をやりました。
でも、クレヨンたちは、しらんぷりをして、スヤスヤとねむっているのでした。 (おわり)
BUY マキュキュ
追伸 ( ̄○ ̄)お( ̄◇ ̄)や( ̄ο ̄)す( ̄ー ̄)ノ~~~み〜♪・:*:・゜★,。・:*:・゜☆
2002年04月06日(土)
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