睦月の戯言御伽草子〜雪の一片〜 Copyright (C) 2002-2015 Milk Mutuki. All rights reserved
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中学の頃はいじめにあっていた。
きっかけは小学校でいじめられてた子と知らずに仲良くなったこと。 父の再婚で学区が変わりあたしは小学校が違ったのでそんなこと知るはずがない。
その子と仲良くなったきっかけは出席番号順のはずなのに席を間違った担任のせい。 幼稚園で一緒だった子がいて「あの子と仲良くしちゃだめだよ」と 言ってくれていたのだが、田舎育ちのあたしには「なんで?」と思うだけで 構わず付き合っていた。
本当にそう思っていたし、のちのちいじめの対象者なんだって気づいても気にしなかった。 まぁ、案の定対象者はあたしに変わっていきその子もいじめる側になった。
継母に相談したこともある。その場で学校に電話してくれた。 これで大丈夫かな?とか思ったけど 女子トイレに呼び出されクラスの女子全員にいろいろ言われた。 「集団で言わないと一人に文句も言えないの?」って言い返したことを覚えている。
運がいいのか悪いのか 近所に住む大人がいうとこの不良の男子がなぜか休み時間ごとに声かけてきたり、 学校に父親の担任がいたりのお陰か体に傷をつけられるようなひどいことはされなかった。
それでも学校行事はできるだけ欠席した。 集団行動がこのころから煩わしくなった。
そして一度だけクラスの男子の前で泣いたことがある。 「なんであたしだけ?あたし何もしていないのに」 悪ふざけで文房具を投げたその男子は即座に拾い返してくれた。 それからクラスの男子はいじめに関わらなくなった。 男子にはあたしをいじめる理由がなかったからなのだろうと思う。
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