睦月の戯言御伽草子〜雪の一片〜
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道標過去へそれから


2004年04月02日(金) 道案内

何がなんだかわからないうちに出発することに・・
「では、三叉路まで私がお供いたします。」
「あ、きみは」嫁入りのとき逃げ出そうとした花嫁狐だった。
水干姿に衣を被き、なんだか違う人のようだった。
「私が居りますのであなたがこなくても平気ですよ。」
と横から六地蔵の末っ子が口を尖らせながら割ってはいる。
「いえ、雪さんは今のままでは三叉路の先に進めませんから。」
「・・・・・・・・・」不服そうな顔をして彼は黙った。先に進めないってどういうことだろう?主人を振り返る。
「雪さん大丈夫ですよ。彼女も六地蔵もついていますから。」不安な顔をしていたのだろうか、主人はそういった。僕は「雪さん」で、定着するようだ。と思った。


お地蔵様の資料は『ojizosan.com』を参考にさせていただきました。
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