『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2007年12月04日(火) 囁。


ほんとうは自分はイラナイものなんだって

なにかの誰かのぼくのカンチガイで
いきていて息をして
傲慢にも笑っていたりするけれど

ほんとうはいらないものなんだって




それだけが確かな刻印になりそこらじゅうに
焼きただれる。あらゆるとき、あらゆる場所、
見上げれば浮遊する巨大な岩山…マグリットの絵画のように


みえる

きえない意味の、意味ない縄の


焼き印を押されない羊は
喰われたとてだれも
さがしにくる義務はもたないね




玻璃の文字はがらんどうの音をたて、胸の底にたしかに落ちた。




三冬月三日、真火


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