2007年11月25日(日) |
あたらしい場所、踵の鎖。 |
眠るのに乗り遅れた夜で
みみなれない音が、でも朝を告げる。
おわらない旅行をしているような気持ちのまま少しここまで来たらしい、 けど
……ほんとうにはじまっているのか、と そのことも、信じられなくなりながら
乗り遅れた朝、 ひきとめるきみは何者
きみがふかい息をするたび ぼくは 捕え所ないものに手をのばして 触れることができなかった。
音のしない時計とシンクロしたい。 自転とともに呼吸しようとじたばたし こころみるだけで、頓服の小さな山、 役にたてなかったまるい小さな幾つかのくすり
携帯の画面、結露してくもりながらあかるくひかる。
もう、地球の、何回転するぶんだけ その歩みから遅れたろう。
早朝、真火
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