『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2007年10月31日(水) シトリン。


うすくらやみが霧になってうしろから駆けてくる
たくさんの暗いことを囁きながら腕を捕らえて脚を掴んで


わらいごとと思わせる性分を嘲りながら
あたしは、それから出ていけない
打ち立てた檻は意外と強固にできていて
つくりわらいも冗談もキャンディみたいに
人工的に甘く甘くそこらじゅうにころがっているので…ころがしているので


白い服で
白いしかくい部屋のなか
のびた髪をたらして
ころがる甘い色をみている

飴も風船もいろがみも
うつるだけは目にうつり
網膜をとおりすぎて
あのカラフルは、いつ、なにに反響したの


あなたの声がききたかった
やすらぎじゃなくても
おしまいにする前にのぼるべき階段みたいに
その気持ちだけがふかくふかく
とうめいに飴色の化石になっているんだと告白したら
あなた、どんな顔をするだろう

……想像をはばたかせるのはやめました
ただできるだけたくさんの楔をうちながら此処にいる
……いなくてはならない


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真火 [MAIL]

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