つめたい水の中をきみと歩いてゆく。「みのらずにおわった恋はこわいほどすきとおる。」「あんまりそれがきれいなので、ぼくのからだはこわれてゆく。」……ようにはなりたくないと願い願うだけではだめと綴ることばの頼りなさ。「あんまりそれがきれいなので」もうひとつ、かみさまに祈った。たぶんほんとにどうしようもないことだけど届いたらいいなと思うこと。謎をかける。その日までずっと。かなうまで秘密だから謎は謎で祈りは祈りだ。……引用、谷山浩子