『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2005年10月03日(月) 叫ぶ

眠ったら
朝が来てしまうじゃないか

痛む身体は身体だけど
でも
眠ったら、また、朝が来てしまうじゃないか

とほうにくれたからっぽのまぶしい、朝と、それにつながるひるまが

誰も居ないことをふたたび
学習しなおさなくちゃいけない朝
たべたくない食べ物を
ただお薬のためにつめこむ朝
これからさきの「未来」というやつを
ひとつずつ肩に置かれて打ち込まれる朝

あなたは逃げたいということができたけど
あたしは逃げたいというところがないの
それがとてもいまかなしくてつらい


うらやましいですか
南の國


「たのしみをおぼえません」
「24時間のSOSのつぎめ」


あたしはニライカナイへ行きたいな
そうしてみんな遠く遠くの方からしか
あたしに痛いことはできないように
なったらいいのに、、、、、、と
かなうわけないから知っているから

真夜中の台所で祈りました
蛍光灯の下で枯れたみたいな蚊が一匹ふらふらと飛んで
おでこにとまったのを、ぷちりとたたきました

こんなふうになっても、まだ
ほかのいのちを殺しています
ばかみたいよね、といって
笑います
たべることもないいものをかんたんにころして
ごみ箱へ捨てました

どうぞおなじようにあたしのことも
はやく決めてください
捨てるのも捨てないのもぜんぶ
はじめからあなたがきめたことだから

ただ置きざるだけで精一杯だったから怒れない
責めることができない
でもいま単純に幸福を味わっているのならそれがあたしの心に響かないのを
どんなことばで言い返してくれますか。

きっとなんにもなしだよね。

恋人と手をつなげないまま
暑い東京を歩いていました
何度かつまづいてころびかけてそのたび
あたしはこの人の手を取れないと
思いました

わたしがこわしたのが
もとにもどらないのは
悔やむこともなくて
でもただ何事もなく毎日が続いているのなら
それは錯覚じゃなくてきみの願望だよと
やわらかい手のひらを反芻するたびに考えます
考えてしまうからもう

どんどん、どんどん、
すすむたび
なれしたしんだものが
やさしくなくなるよ。


ごめんね。


こころのどこかわずか0.5%くらいのところできみのいたみをいのろう。
このいまがこなごなにこわれてしまうことを無理だと知っていてそれでも。


ごめんね。

ほんとうにいつまでも

ごめんね。


・・・・・・・・へんじなんてひとつもこないこと知っていてそれでも
吐き出さずにいられなかった言葉が言葉が喉に詰め込まれて嘔吐しそうな
勢いでただ交じり合っている。混沌。
わたしのしらないところでしあわせになればいいのにどうして
そんなこどもじみたうそしかついてくれなかったのですか。
ぜんぶぜんぶ、ひとりできめてしまったあと、
ただ会談の上に置き去りにするためのあたしを残して呼ぶための名前も
いっしょに運び去って。

「かいだんのうえのこどもにはなまえがない
 だからぼくはよばれることもできない
 ただ、呼ばれるだけだ」


・・・・・・ごめんね。


未明


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