自分がほんとうはいやなやつだということを よくよく知っていて感じていて、それでもなんだか ごはんを食べたり外を見て ああきれいだなと漠然と感じているような部分もあること
ぽやっとただ居て それだけでなぜかもう もういらないと 思ってしまいそうになるから ぼくはもっと 注意を払いながら やっていかなければいけない
……ひとつぶの雨だれさえにも気を配り。
いけなかったのに。
もういらない、と パンだねのように ふくふくと豊かにふくらんでいく まろやかに日に照らされて まるで幸福な日曜日の姿みたいに しずかにまるく満ちたりて 窓辺でぬくもっている……「もういらない」
いらない、いらない、いらない。
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生きるとかしぬとか かなしいことはもういらないよと何度も心から叫びました 黙って叫びました でもかみさまはぼくをそれらから切りはなしてくれるわけではないから ぼくはやっぱりかなしいと思うことをやめられなかったし きっとやめたいとも思っていないのだ やわやわと包み込むようだった春空のこととか ビルの合間の虹や、あっけなく散った淡い花が まだすぐ昨日に揺れているような気がしてならない
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悪いのは誰かじゃないよ ただ なぜかしらこの空気に触れて それだけでやられているぼくが 少しばかり何かに足りなかっただけ それだけの話
やんわりと満ちた空 やんわりと満ちた風 窓をあけてぼんやり触れる それでもう 存分にみちたりて
みんなみんな やさしい
5月21日、昼
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