もし、おなじうちに住んだならいいことのひとつは真夜中に雨がふっているときにいっしょにいられることだ。昔飼っていた犬を、台風の日の夜だけ玄関に入れた青い屋根の小屋を、たたきの上に置いてつなぐ先のない首輪をつけたまんま上がっちゃだめだよと言い置いておなじ屋根の下でいっしょに眠ったそんなふうなぬくもりは、いつでもなつかしくていとおしいに違いないからひとりならばつめたい雨が叩きつけるのには電灯をともしてよそよそしいことばで、自分をいっぱいにして10月9日、夜