『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2004年09月28日(火) みちたりた月、ひとがたの漂流

さいごまでたたかえないのは
卑怯だっていつも思っていて
それでも、ずるずるとそっちに行ってしまっているような気が
してならない

ぼくはなにになりたかったんだろう

かたっぽだけつらいならなんとかやってゆけるし
いつか終わるからと言い聞かせることににも少し慣れたけど
両方つらいときの暮らしてゆくやり方は
ちっともうまくなれず

坑欝剤は効かないのであるけれど
性格が悪いんだから仕方ないよって
そういう方向で半分あきらめながら
でも、頼りたいときが出てきてしまう

気温が低くなる
と同時に
さがってゆくもの

……別に、たいしたことじゃない、どれもこれも

ひとなみの生活パターンと行動範囲のなかに
ちゃんとおさまっていることができたら、
少しは、生きていてもいいと言ってもらえるのかも
知れないのに、目障りだどっか行け、ばかりじゃなくて。

ひとつののしられるごとに
ぼくはたからものをひとつなくし
あしもとをひとつなくし
いきているりゆうをひとつなくす

ばかみたいに

くりかえしこわすたからもの
やわらかくあたたかだったものが
ひえきって
ただつみかさなる泥まみれの
ひからびたものにかわるとき

お人形のおしゃべりはかんだかく
地面から1.3メートルのところをうかんでいく
ごめんなさいここにいてごめんなさい
何をしてもぼくが正しくなることはありえないと思う
選択肢をつくることも選び取ることも、ぼくには権利がないと思う
その場所がぼくの思うところの漂着地点で
できるだけ気配を消して邪魔にならないようにしなくちゃいけないって
肉体を消せないにしても、それに近いところへゆけと
なぜそうなるのか、よくわからないけれども

そとの月があかるいと言って
今日は、くもりのち晴れ
みちたりた月が
おそらのまんなかにさしかかる



9月28日、夜


 < キノウ  もくじ  あさって >


真火 [MAIL]

My追加