あたらしい年がめぐってきたので とおいところにいる人たちからいくつかのたよりがわたしに届く
あたらしい年がめぐってきたので たくさんのささやかな未来への希望のことばがわたしに届く また会いましょうとか 今度お茶をしましょうとか 約束になる以前の小さな種が ちりばめられた「挨拶のことば」が わたしのところにやってくる
やさしくしないで でないと泣いてしまうから あなたの呼びかけに応えられなくて あなたのことばに返答できなくて わたしは、つぶれて しまうから
熟しすぎたトマトみたく
あたらしい年をむかえて それでも真夜中、わたしは小さな台所に裸足で向かう 冷蔵庫が小さくうなる音を聞きながら ひとりでいることの意味をぼんやりと思う
それがとてつもなくさびしいと思われるときもあれば そうでもなくて、 ただやすらかに孤独でよかったと思うときもある そうしてお茶を入れる両腕が自分にあることを忘れずに 孤独な台所にあくまでもひとりで座っていること それをつらぬきとおすこと それでも、何にも負けないこと
泣けないかわりに叫びました そんな「わたし」がいちにちでもはやく だれかの涙を乾かせるようなものに 変われたらいいと、思います
新年、おめでとうございます
1月1日、深夜 真火
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