『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2003年11月12日(水) 幼子に言い聞かせることば


かみさまが、もう、死んでもいいっていうまでは

生き続けなくちゃ、いけないんだよ


ね?


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ばかな考えが頭をよぎるたびに
自分で自分をあやすようにそう言って聞かせよう

壁際にかかったおようふくを見つめる目はうつろ

ふとんの上にちらばった脱ぎ捨てられたわたしの残骸、は
何をまとっていいかわからなくなってしまたことを
ただ雄弁に物語っているとしか言えなくて

わたしが目をそむける


クローゼットに火を放つ空想は消えない

自分の両腕をたたきつぶす空想は消えない

包丁をからだにつきたてる空想は消えない

そらに、おどりだす空想は消えない


消えないものだらけの中で
消えないものだらけの中で

もう少しだけ息をしつづけているにはどうしたらいいのって
だれもいない電話の向こうにただしぼりだすみたく尋ねたら
ぽーぽーと泣いて応えた

こたえは自分で見つけなさい
こたえは自分で見つけなさい

みつけなさい
みつけなさい


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腕を伸ばしてもなんにも触れない
てさぐりでさがしてもなにも見つからない
やるべきことだけふりつもっていって
雪みたいに
わたしをおおいかくしてしまった

まっしろく、まっしろく、なれたらいいのにね

……でもそうじゃなくて



「神様が、もう死んでもいいというまで、ひとは生き続けなくちゃいけないんだよ」


サトくん、心からあなたにそう言いたい
きっと神様に尋ねなかったあなたにそう叫びたい
このことばを知ってしまうのが遅すぎた
残されちゃったわたしがしなきゃいけないのは
心までこのことばを
刻み付けることなのだろう
だってこのことばに出会ってしまったから
あなたをなくしてから
このことばに出会ってしまったから


ばかな考えが頭の中に巣食ってる
それをふりはらうようにくりかえさなきゃいけない
神様がもう、死んでもいいというまで
ひとは生き続けなくちゃいけないんだよ

自分で自分をあやすように
くりかえして、くりかえして、くりかえして・・・・・・



11月12日、深夜 真火 


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