『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2003年11月06日(木) 再び、不眠の力

おたんじょうびにこの世界からサヨウナラしようと思ってた
365日のなかにたったひとつ選ばれた一日だから
おたんじょうびにこの世界からサヨウナラしようと思った
とりあえず溜め込んであるお薬ぜんぶ
飲み下して行けるところまで行ってみたら
なにが見えるんだろう、って
そう思った

そらも飛べるだろうか

真夜中はおかしなほうにぼくの思考を捩じ曲げる
捻じ曲がったまま目覚めつつけたぼくがまた
ひるまの中に立ち上がる、剥がれ落ちない
暗いはずの夜中の思考が背中に
貼り付いたままで

何日か何日か暮らすうちになにかがびみょうにゆがんでいって
そうして、ぼくは、ぼくを世界から消しちゃえと決めたんだ
持っているおくすりは併用禁忌もふくめて数百錠は軽くあるだろ
それをぜんぶぜんぶ飲み込んだら少しは
次に何か事件が起きることも期待できるんじゃないだろうか?

数日間そのアタマをくっつけたままごはんを食べて
起きて寝て編み物をして電話をして
在宅ワークの勧誘に引っかかりパパの愚痴を聞いて
恋人がつめたいといってさみしくて泣いた

・・・・・・たんじょうびになったらぜんぶぜんぶさようならしちゃおう

でもちがうんだほんとうは生まれかわりたいんだ
羽根のはえたタマゴみたいに窓から飛び出して
ぐしゃりと粉々のつぶてになって割れて、そうして
まぶしい、あたらしい、みずみずしいところへ
生まれかわりたいんだ、たぶんそうなんだ

こんな子どもじみたことばかり言っていてごめんなさい

死にたいんじゃないんです、ほんとうは
ただ、くたびれただけなんです

ことばを流し続けることに
ことばをせき止めることに
大切なものを守り通すことに
大切なものをこなごなに打ち砕かれることに
あらゆる刺激に
騙そうと近寄ってくる人たちに


もう少しだけ
あと一年だけ
がんばり続けられる
勇気をください



11月6日、深夜 真火


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