久しぶりにちゃんと寝た。たぶん三週間ぶりくらい。 3時間以上持続する睡眠が新鮮、 眠るときに1時間くらいしかかからないのが新鮮、 起きたときが夜明け前じゃないのが新鮮。
飲み残しのストックを引っ張り出してきてあきらめて飲んだお薬に 誘導されて握れた「不自然な眠り」かもしれないけど 自発的でなくてもたまには眠れていないと 眠る、ということが一体どんなことだったのかわからなくなっていって そのうち起きていることもよくわからなくなってしまうから、不思議だ。
眠気があったら眠れるというとてもシンプルなことがらを実行できる身体はすごいと思う。 そんなこと考えなくても眠れることのほうが、世の中には多いらしいし 眠かったら眠ればいいとみんな言うし 実際みんな寝ているけれど。 そのとおりにできるのは本当はすごいことなんだと思う。 緻密なものの積み重ねの上に、きちんと自分が立てているということ。 にんげんのからだなんて、こんな精巧につくられているもので 狂わないほうがおかしいのに狂わないでいられるということ。 自分で調整できる範囲の中しか変動しないでやっていられるということ。 身体のシステムってすごいな。 本当はこわれやすいはずなのに。 ものすごく酷使されているはずなのに。
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