『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2003年03月31日(月) きず。

どこまでいきましょうか
どこまでいきましょうか

久しぶりに刃物を握る手はあやういのかといえばそうでもない、
ふと見たらあかく染まっていることに気がついておどろくだけだ
縦横に走るきずぐち。

わかりやすい、自罰的行為、に
はしるうちは
まだ
わたしは外の世界に出て行く切符を
ほんとうはもっていないんだと
おもう

「ぼくたちといっしょに乗って行かう、ぼくたち、どこまでもゆけるきっぷ、もってるんだ」

カムパネルラになりたかった。

無私のひとになりたかったのじゃなくて。
そんな偉いものに
なりたかったのじゃなくて、ただ

カムパネルラになりたかった。


どこまでもいっしょにゆける誰かがほしかっただけなのかもしれない

どこにもいられないと信じ込んでいるらしいから。


画廊にて四日目終了
いくつかのよろこびと大きくおもわれる失敗とちいさな呼吸困難に暮れる、一日。
目の前の公園に吸い込まれていくたくさんのひとたちは、毎年こうして
春を見に出かけてきているのでしょうか
咲いていく桜、
春間近、一気にあかく燃え上がっていた木の枝なのに
咲き出た炎は
うすくやさしい色であるというのが不思議なような
春のかたち。


あと二日です。
あと二日で
すべてが終わるような気がしてしまいます
ばっさりと


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