きのう。
病院に行ったら受付時間をすぎてしまってて、電気が消えてドアが閉じてた。 今日は患者さんすくなかったんだねセンセイ。 電車に乗ってジェーンマープルでお洋服をひきとってきました。 ふよふよ、ふわふわ、なんだかおかしなあしもとで いつもは帰ってくる時間に反対方向のがらがらにすいてる電車にのって くらあい外を見ている。 みんな、みんな、おうちへかえる。
この冬最後のおまもりは 担当さんじゃないひとから手わたされた、 やさしい布。 ちがう店員さんにも、顔をおぼえてもらえたのがうれしかった。 いつもすまし顔しか見たことのなかったひとだったけど にっこり向けられた笑顔はひとなつこくてやさしかった。
お店の中はもう春で 冬物のなんにも残ってなくて かろやかないろいろの布と色。
お洋服をもってかえる。 こんどは満員の電車、 ただしく世の中に沿っているような そんな気がした。 まっくらな外。
道すがら、どこからもぱちんと切り離されたわたしがずうっとがらすの向こうをみていた。
きょう。
今日は眠りのなかにある。 塗りつぶされた予定、 いちども外の空気を吸わなかった。 行かないですませたアルバイト。 気がついたら夕闇、 気がついたら、夜ごはん、 気がついたら、もう、 おやすみなさいって あなたに言わなくちゃならない。
おやすみなさい。
治療、休養のため しばらくおやすみします。 たくさん、読んでくれて どうもありがとうございました。
ありがとう
おやすみなさい
まなほ
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