『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2003年01月27日(月) 緩慢に死んでゆく

いろいろなことを放り出して
眠っていられるのは、
夢ばかりみているのは
こんなおやすみの日に放置されたものの特権です
が、
それがしあわせというわけではなくて
何をしていいのかわからないから、ただ
眠る、という逃げ場所の中にじぶんを囲い込んでいるだけなので
目がさめたときの自己嫌悪と諦めに似た後悔は途方もなくて
あっさりと、じぶんがこわれるのを感じる。

ただふつうに起き上がって
コップ一杯の水を飲む
と、
叫びだしたいようなめちゃくちゃな嵐が一瞬でおとずれて
いつだってそれとなくぽっかりと空いている空洞に
片足を吸い込まれてしまった、そこからは逃げられない
頭の中でわたしがめちゃめちゃに両腕を振り上げて叫びだす
けど、ほんとうのところは
こえを出す、という力がなくて
床のうえにぺたりと座って
見えるものぜんぶに不審のまなざしをむけてなにより自分を嫌っている。

そとには雨が降っている
弱くなり、つよくなり、
勢いもなく落下する水滴
重さだけでおちてくる水滴
なのに、
肌にあたるとかすかに痛むくらいの
その自由落下の速度

ポストから郵便がぜんぶおちて
水たまりのなかにあった

ぽた、ぽた、ぽた、

濡れてしまった紙はもうもとにもどらない。


ほんのすこし
あと
ほんの少しだけこのからだを自在に操っていける気概というものが
どこからかうまれてきてくれたなら
わたしは
なにかに頼らないで
目の前に山積みになったこのたくさんの課題をひとつ、ひとつ、
自分の手で、取り除けていくことができると思うんだけれど
けれど、、、、、、


雨の日
パン一枚をかじりながら
わたしは自分をきらっていた



まなほ


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真火 [MAIL]

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