このあいだ、
谷山浩子のことを、ここで書いたら じぶんも好きだよ、っていうひとがぽつぽついてくれて 少し、びっくりしました。 それから、こんなところでも、 検索サイトから来てくれる人がわずかながら、いて、 それが最近はなぜか 谷山浩子、とかだったりするので ふしぎな気分です。
今まで、自分が紹介しないかぎり、知らないひとが多かったので。
ずっと前に買った「たにやまひろこ15の世界」というアルバムに すごく短いけどこういううたがあって それはわたしが知る限り15歳のときにひろこさんがはじめて作ってすぐに廃盤になった レコードの復刻CDなんだけれども そのなかにこんなうたがありました
うろおぼえのままに
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おやすみぼくのこいびと、もう泣かないで もう泣かないで ぼくがついててあげるから・・・夜明けまで
銀色の夜がぼくらをつつむ 旅立つ朝はもうすぐさ
おやすみぼくのこいびと、もう泣かないで もう泣かないで ぼくがついててあげるから 夜明けまで
(「夜明けまで」)
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これから育ってゆくまえの、ちっちゃな芽をみたような気がしました。
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もうひとりすきなうたうひとがいて そのひとの名前は新居昭乃といいます。 このひとは、アニメがすきなひとのほうが詳しいかもしれないです。 CDが、さがしてみたら声優のコーナーにあってびっくりしたりとか よく、ありますから……
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きみは見つめている こわれた屋根にのぼって この街のすべてと、それからぼくのすべてを
好きなものはきれいな色の時計 きみのためなら手に入れるよ どんなことしても
ぼくはたたかう かたちのないものと、きみのためだけ たたかう
工場の煙も瓦礫もみかたなのに ひとの思惑から逃げられないきみのきもち おなじ夢をみたね、きみが呼んでる どの時計よりきれいなさかながひかる海で
ぼくはたたかう かたちのないものと きみのためだけ、たたかう
そして 誰も知らない楽園の海にいつか行こうね、ふたりで ふたりきりで
(「ガレキの楽園」)
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いろんなふうに聴く人がいるとおもうけど、 わたしは、ききながら、これは絶対に女の子同士のうただなあと思いました。 じぶんをぼくと呼ぶ女の子が女の子に宛てたうたなんだと。
じぶんをぼくと呼ぶ。 (わたしも、その中のひとりだけど)
ほんとうのところ、 滅多に「おんがく」は聞きません。
でも、なんとなく このひとだけは追いかけています。
すきなものを追いかけるにも力が要るけど 切れ切れに 思い出したように 元気になるとわたしは買っておいたCDのパッケージをぴりぴりとやぶって 「ぼくのすきなうた」を ときどき聞きに、出かけます。
手元にある、まだあけてないストック、3枚。 それから、 買ってから一年経って、でも聞ききれていない、こっこのベストアルバム。
たいせつなものは手の中にあって でも それをぜんぶ、ごくごく飲んでぴかぴかに笑うのは けっこうむずかしいのかとも 思います。
すきなもの満載のページ(ぼくだけの場所)をちくちく作りながら そんなことを考えたりも、しました。
ひとりごとみたいなことでごめんなさい。 もうしばらくしたら
このドアをあけたいです。
まなほ
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