誰か私を止めてよ 押さえつけてあの樹に縛るの だれかお願い、止めてよ きつくきつくあの樹に、縛るの
あー朝がきたとき、わたしは、生きてるのかしら、がじゅまるの樹の下で?
(こっこ)
6:50
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さみしくなんてない ただ、動けないだけ
つらくなんてない ただ、眠れないだけ
きれいであたたかくてやわらかいものをみうしなってしまった ねえ、あなたはどこ?
ねえ、あたしは、どこ?
包帯ぐるぐる巻きの腕 なのにまだ、 傷を増やすことをやめない、飽き飽きしたの痛みに耐えてばかりいることにはもう。
だれかあたしを解放してよ この体から ばかみたく自分を痛めつけてばっかりいるこの体から あたしは早くとろけ出して自由になりたいよ
ねえそれでもまだ あたしはどうしてもこの外に出て行って 笑いながら 生活ってやつを営まないといけないんだね お薬だってきちんと飲んだよ、錠剤6粒ごろごろ並べて、飲んだ。 ちっとも楽になったとか思えないのに 朝がやってきて、また、あたしをひっぱたくから 動きなさい動きなさい動きなさいって そう、あたしを、ひっぱたくから
ずうっと眠っていたい
今日は曇りだ
青いそらが見えない
だれかたすけて ここからあたしをひっぱりあげて青いそらのなかに還して たすけて
だれか
7:50
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生まれてきたから死ねない
だから、生まれてきて、ごめんなさい
8:20
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新着リストやランキングを見たら、説明のことばがちがっていた。 ことばを変えるちからがあんまり出ない
「ずたぼろになった恋でも死なないときはある。W杯開催、その祝祭の歓びのなかに。」
ワールドカップの開会式、あの祝祭を祝ったのは、きのうのこと、です あの歓びは、どこに、どこにいったのかな 読んでみたい方は、きのうを探してください ごめんなさい
わがままばかりで
9:40
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力出せないまま毛布にくるまって眠ってしまった 腕が痛い肩が痛い足が痛いからだのなかで炎があばれている なにそれと気負って外に出かけていく「ゆうき」みたいなものが手のひらからこぼれて 最後のしずくくらいで笑って 倒れる
たいした痛みでもないくせに、たいした炎症でもないくせに、たいした剥落でもないくせに 大袈裟にくるしんで、心の病気まで抱えて、 ごめんなさい もっとひどいつらさに苦しんでいるひとがたくさんいるのに。 あたし自身、もっとひどい痛みも顔の変形までも耐えてきたって言うのに いまさら ごめんなさい。
目を覚ましたら午後の2時過ぎ。 少しだけ正気 だけど仕事は行けなかった。行くといっていけなかった。 有限不実行。やっぱりあたしはいらないような気がする。
がんばれということばを雨あられと降らせてもらう。 降らせてくれるひとがいるだけ しあわせなんだ。
夏はきらい。 あの熱いおひさまも陽だまりも蒸せるような緑もみんな好きなのに 三年前から、あたしは夏に嫌われてしまったみたいに、病気ばかりが生き生きとして つられるように我慢が増えリミットのついた爆発物が増え不安がふえて ただ、だれもの邪魔者になっていく おびえて暮らす なにもできない じっと座って自分のからだで自分のからだの拘束衣をつくって 部屋の隅のほうで「さむさ」にかくかくふるえながらあなたが撤退してくれるのを待ってる、
「それだけ」
ばかだね あんた そんなに生き生きしちゃって
あたしが死んだらあなたも死ぬのに
17:20
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ひだまりらせん コトノハ > http://www.enpitu.ne.jp/usr9/98366/
あの夏をとどめておきたかったから。 ただ、綴りたかったから。
19:30
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めたくたな一日のおしまいに
長い長い距離をとびこえてがんばれを降らせてくれたひとたちに、 「 ありがとう。 」
すこしだけでも 嬉しいこともあったよ。
どうもありがとう。 「生きているせかい」にあたしを引きずりもどしてくれたひとたちへ。
お風呂上りに髪をほどいた。 染めてもいない、黒いままの髪。 髪留めをはずして、きちんと結っておいたゴムをはずして、ぷるんとひとつ頭を振った。 朝、なんとかして出かけるつもりで結い上げた自分をひとごとのように思い出した 少しだけくせのある黒髪を梳かしながら 誰かの記憶みたいに
でも、泣かない。
まだ、泣かない。
いつかね いつかね
この髪の毛をずっと長くのばして、みつあみにして風にそよがすの。 18歳だったころみたいに、長くてふんわりした黒髪を。
そして風になるの。
おやすみなさい。
まなほ
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