「碧空無限」
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薄い痛みの日、からだが壊れてゆく日、その夕暮れ。
目を覚まして思い出した
掘り出してみつけた
うっすらの埃
昔ノオト。
その中からひとつのことばを、季節が音を立てて変わっていく今日
あなたに。
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「みずのぴあの」
しずかなのがいいね だあれもいなくて ぼくだけ みずにゆらめいている しずかなのがいいね
・
あったかいのがいいね なんにもきこえなくて ぼくだけ かぜにおよいでいる あったかいのがいいね
・
くらいのがいいね どこへもいかなくて ぼくだけ おひさまにねむっている くらいのがいいね
・
いきてるのがいいね だれもみんな ぼくらが そらをはしっていく いきてるのがいいね
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1996年、夏。
たいせつなものはすべて、この手の中に握らなければならないと知っていた。
そしてそれを手放さずにいることも。
呼びかけ続けることも。
本当にたいせつなものは 自分の手におさまりきれないほどに たくさんはないということも。
誰かをふかく、傷つけることのこわさも。
18歳だった。
碧空無限。
アオイソラ、ムゲン。
あの日
あなたたちと見ていたとうめいな空にあたしは近づくことができただろうか。
一歩でも。
2002年6月1日(土)、記 まなほ
オシラセ :
こんなのも、作ってみました。 文芸ジャンルにて、 http://www.enpitu.ne.jp/usr9/98366/ よろしかったら、お読みください。 ただし、、、二週間限定日記になる予定です。(苦笑)
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