みちる草紙

2005年02月16日(水) 関東大震災の予兆

未明、たまたま起きていたところ、突然部屋がユサユサ揺すぶられハッとした。

地震!いつもより大きい…

思わず本棚の方を振り向くと、今までにない激しい揺れ方でガタガタガタッと動く。
「まずい」と思った刹那、ガタガタガタッと更に強くもうひと揺れきて
飾ってある写真立てがバラバラ落ち、食器棚の観音開きの扉が片方開いた。
まだこれ以上、くるか!?

しかし、揺れはそこでおさまり、再び早朝の静寂に返った。
反して、まさかの時を覚悟したアタシの心臓は、早鐘のように打っている。

NHKを点けると、放送中だった天気予報がはやばや切り上がり、地震速報に代わる。
東京23区は震度3。あれで3ってことはなかろう、4以上だ。
震源地は茨城県で、M5強だった。地元のコンビニやレンタルビデオ店の
陳列棚から落ちた商品が床一面に散乱する様子が映し出される。
驚いてはね起き、2階から飛び降りて怪我をした人もあったという。
慌てたのはこちらも同じだから、笑うに笑えない。
やっぱりいざという時は冷静でいないと、しなくてもよい怪我をするものなんだ。

通常の地震なら速報で震度を伝えるにとどまるが、今回は現地の放送局に問い合わせ
状況を繰り返し訊くなど、報道が長引いた。
新潟中越地方やスマトラ沖の大災害から間もないため、念が入っている感じ。
阪神淡路大震災の日から、ちょうど10年の節目を迎えたばかりでもある。

命が助かれば良いが、まだ立春を過ぎたところで寒さが続く中、電気が止まっても困るし
家屋が倒壊して着の身着のままさ迷う羽目になっても、大いに困る。
東京が直下型地震に見舞われたら、国中の混乱のさまは、想像すら難しい。

当初の概況が修正された。それによれば練馬区は震度4。
久々に、縮み上がるような怖い思いをした朝であった。


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