みちる草紙

2001年11月17日(土) 我が社のジェイムズくん

経理と秘書を兼ねている、J子さんという女性がいる。
アタシより15ほど年上だが、気さくで親切で、大変面白い人である。

お昼休み、彼女はいつも手弁当持参。アタシは最近弁当作りをサボっており
会社の近所にあるバイキング方式の弁当屋で、好みのおかずを詰め合わせて
オフィスに戻った。空腹のせいか詰め過ぎて、やや予算オーバー気味。

『あら珍しい、今日は野菜が多いじゃない。それで幾らくらいした?』
「それが800円以上取られちゃった。バイキングだと、いつもそう」
『まぁ高い。…よく見ると汁ばっかりね。汁の重さって結構あるのよ!
 20円は違うわよ。そういうのは、ギュッと搾って取らなきゃダメよ』
「あ…そうか。でも…(^o^;)」
『私はね、重そうなのは取らないの。あと、下の方のは汁に浸ってるから
 その分ちょっと重いでしょう。上に重ねてあるパサパサのを取るのよ』

感心して拝聴しながらも、可笑しくて笑いが止まらなかった(≧∇≦)

部長の自宅(岡山県)から会社宛に、箱詰めの柿が送られてきた。

『メイ子さん、この柿、もらって帰ってもいいんですか?』
「ええ… あ、でもJ子さんが、明日皆さんに配るって言ってたわ」
『?でも何個か減ってるぞ。J子さん、先に息子の分を持って帰ったな…』

J子さんは離婚後、一人息子を育て上げ、大学まで立派に出したというが
彼女の息子の溺愛ぶりと、そのドラ息子ぶりは、社内でも有名である。

帰り、またO係長が車で送ってくれると言うので、ズボラして乗り込む。
仕事の話の成り行きから、偶然J子さんの話題になった。

『俺、会社に戻るといつも、顔や手を石鹸でよく洗うんですよ』
「ま〜道理で肌ツヤがいいと思った。オシャレさんなのね( ̄ノ0 ̄)」
『いやそうじゃなくて、ほら、オペに立ち会って死体とか触るでしょう。
 本当はシャワー浴びたいけど、そういう訳にもいかないから』
「そう言えばそうね。禊みたいなものね」
『うん。だから、ハンドソープでいいから買っといてくれないかって
 J子さんに頼んだら、誰かが出張先のホテルから持ってきた石鹸くれて
 “Oくん!これ使ってみて!まだ沢山あるから!これならタダよ、タダ♪”
 …ったくドケチババア。石鹸くらい買ってよぅ(´ヘ`;)』

来週はどんな話が聞けるのか、お昼休みが楽しみだったりする(^〜^)


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