土曜日生まれは腰痛持ち

2006年01月26日(木) 夢見るフィフティーン/インスパイア「させ」たい

長女が15歳になりました。

作り始めの綿あめみたいな、
吹けば飛ぶよな薄毛だったあの子が、
今や、髪が速水もこみちくらいの長さになると
すぐうっとうしがって散髪に行きたがります。

10カ月で「ダウンタウンのごっつええ感じ」を見て笑い、
6歳で「モンティパイソン」のビデオを見て笑い、
今はラーメンズのおもしろさを
もっと周囲の友人に知ってもらいたい…と思いつつ、
特に何もせず、
ただただ数々のネタを頭の中で弄んでいます。

本質的にとっつきにくいオタク系なのに、
なぜか周囲に引き立ててもらいやすく、
またおもしろがられ、転がされもしやすい、
それが、我等が自慢の長女です。

15年も生きてきたんだなあ…というより、
10年前、既に字が書ける年齢だったんだなと思うと
もっともっと感慨深いものがあります。

つーか、
私も確実に年とってるなあと
思い知らされるだけなんですが。

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ハイロウズの曲で
「日曜日よりの使者」というのがあります。
少し前のホンダのCMでおなじみですが、
少しバージョンは違うものの、
映画「ゼブラーマン」でも使われていたとか。
ただ、私がこれのちょっと不思議な歌詞を
意識して聞いたのは本当に最近で、
「新風baseよしもと ウタトネタ」のウタ編でした。
baseのイベントで、
麒麟のボケ川島さんが熱唱していました。

それはそれとして、
その後ネット上を徘徊していて、
タイトルからしてふるっている「日曜日よりの使者」が
一体誰のことなのか、
偶然に知ることができました。
このことに日記・ブログ・掲示板等で触れている方は
非常にたくさんいるので、
ここでは詳しくは書きませんが、
ダウンタウンの松本人志さんのことだった、と。
というか、1月1日発売のTHE HIGH-LOWSFLASH~BEST~のCMに、
まっちゃんが起用されていたのですね。最近になって初めて見ましたが。


ハイロウズの甲本ヒロトさんが、
自殺を考えるようなダウンな状態になっていたとき、
日曜日のDTの番組を見ていて、
自殺を思いとどまった、というところから
あの名曲(と言い切りましょう)は誕生したそうです。
その番組が、既に終わった「ごっつ…」か
現在も放送中の「ガキの使いやあらへんで」かは
情報が錯綜気味でわかりませんが、
とにかく、まっちゃんこそが
日曜日の使者だったということだそうです。
何やらまっちゃんが、
映画「素晴らしき哉人生!」の天使クラレンスに
思えてくるエピソードです。
そう知れば、あの意味深長な歌詞も
何となく納得がいくというものです。

そしてここからは、
ちょっと何様だよという内容になってしまうのですが、
この曲のさらにいいところは、
もし自分が誰かにインスパイアさせる力がある存在ならば、
ぜひこんな作品に仕上げてほしい。

そう思わせるお手本のような歌だなあと思うのです。

咀嚼し、理解し、賛美しというよりも、
その人が見て聞いて感じた感想を
少々乱暴でも、自分の語彙で綴ってくれたら、
どんなにいいだろうかと。
そのくせ?メロディーラインが、
多分敢えてでしょうが、
まるでゴスペルの「Amazing grace」の
厳かさと親しみやすさがあり、
それこそ、それもインスパイアの結果かもしれませんが
すんなり入ってくるものがあります。


川島さんがあの曲を選んだ意図は、
DVD収録の「反省会」を見てもわからなかったし、
特に意味はなく、
ただ好きな歌ということかもしれませんし、
「歌えと言われたから歌った」だけかもしれませんが、
若手芸人のイベントの締めがあの曲というのも
またいい感じでシンボリックです。


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