2006年01月14日(土) |
覚えられんものは、覚えられないんじゃい! |
現代はもう少し多様化が見られる気もしますが、 私が小学校高学年〜高校生(80年代前半)の頃は、 男のアイドルといえば、すなわちジャニーズ系でした。 しかし私は、同年代の少女たちが、 トシちゃんだモッくんだヒガシだと熱狂していた頃、 「ウシのまんが描いてるみうらじゅんっていう人、 写真見たらステキだった」だの、 「金曜日のドラマに出ていた利重剛カッコイイ」だの 「YMOのドラムのユキヒロさんはシブい」 という方向に向かっていたので、 自分以外のピュアな少女たちの目に映るものの価値が 理解できておりませんでした。 例えば、もしも20年遅く生まれてきたとしても、 「リリー・フランキーって、かわいいエロおじさんって感じよね」 などとのたまっていたことでしょう。
それでも、ごく普通によもやま話を交わす間柄の 友達やクラスメートがいる限り、 今人気の人たちの、「どの顔がどの名前か」という 脳内線つなぎはできていたし、 歌がヒットしていれば、何回か聞けば歌詞も覚えました。 好きでもない歌を口ずさむことすらありました。 興味があろうがなかろうが、 「そういうもの」だと思っておりました。
そんな当時、 今の私と同世代かもう少し上の女性方の、 「今の若いアイドルは見分けがつかない」とか、 「私は中学生の娘がいるから、 光とGENJIの区別もできるわ」 といった発言を聞くにつれ、 前者の女性には 「似たようなもんだけど、区別くらいはつくわな」と、 後者の女性に対しては、 「自慢になるほどのことなんだろうか」と、 非常に失礼な感想を抱いておりました。
そんな女子中高生も、20年、25年たてば、 中高生の親になったりします。 現在37歳の私には、 「赤西と亀梨の区別がつかない」と言う 「あんたは何しに中学校に通っているんだっ」と ツッコミたくなる長女(もうすぐ15)がいて、 するってぇと、そういう情報には全く疎くなります。 結果、ジャニーズ系であろうがなかろうが、 中高生女子が胸をときめかせそうなアイドル男子は、 全く見分けがつかないことに気づき始めました。 ああ、私も「そういう世代」になったんだなあと、 とりあえず年齢のせいにしておきましたが、 どうも、それもまた違うことが 何となくわかってまいりました。
というのも、若手お笑い芸人の顔と名前ならば、 自分でもやるせない気持ちになるほど、 パッと覚えられるからです。 キレイな顔立ちの子なら、それで覚えるし、 流れ星の瀧上くん、チュートリアルの徳井くんなど 顔だけで笑いが取れるほど型破りなら、嫌でも覚えるし、 ……略 ごく普通の顔でも、特に何がどうというのではないのですが、 きちんと見分けがついています。 例えば、テレビ(別にネタ番組ではない)を見ていて、 娘に「この人、誰かに似てない?」と振られても、 「あ〜、私も思った。ハロバイの関くんでしょ」 「そうそう!」と テンポよく会話を進めることが可能です。 要するに、娘もどっちかといえばアイドルよりお笑いの子というだけなのですが この場合、別にその芸人さんのファンというわけでなくても、 一度ネタを見ると、何となく覚えるし、 雑誌の小さな顔写真だけで覚えることすらあります。
20年近く前、 「光とGENJIの区別がつく♪」 とおっしゃっていた女性(当時40代)に対し抱いた感想を、 今は自分に言いたくなります。 「自慢になるほどのことなんだろうか」 S子叔母さん、口には出さなかったけどバカにしてごめんなさい
おまけ・2006年1月時点で私が好きな芸人
ラーメンズ この人たちは芸人じゃない、という意見もありましょうが、 本人たちが芸人であることを望んでいる気がするので。 好きなネタは「小さな会社」「雀」「採集」など、人間ドラマの要素が強いもの。
笑い飯 とりあえず、「スペイン語講座」見ていますが、披露されるネタは微妙 Wボケが売りの人たちではありますが、ボケ合戦よりもむしろ 便宜上のツッコミの方により個性を感じます。
麒麟 東北の人間にとっては「なかなか見られない人たち」です。 だから「キリン!キリン!キリン!」と「キリリン」買いました。 漫才しか知らなかったけど、説明し過ぎないコントも好みです
東京03 コントを見ていてそこはかとなく感じる「厚かましさ」が好きです。 アルファルファ時代の豊本&飯塚との絡みを見る限り、 ラーメンズと相性がいいと思うので、 ザ・プラン9をしのぐ5人コントを見てみたい気がします。
千原兄弟 実はそんなにたくさんネタを見ているわけではないのですが、 本数をこなしたらもっと好きになるという確信があります
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