2005年12月25日(日) |
M−1グランプリ2005 |
以下の文章は、2006年1月に書いたため、 時間の流れやそれに伴う表現で 奇妙に思える点があるかもしれませんが、 あしからずお願いいたします。
今年もM−1グランプリが終わりました。
空前のお笑いブームと言われている割に、 普段のネタ番組やバラエティーで見られるメンツとは 少々違う流れの人たちばかりが出ているせいか、 東京圏での視聴率はボチボチといったところだったようですが、 私は東北在住ですが、 放送される番組の傾向上、 関東キー局を中心に考えてしまうので こういう書き方になってしまいます 個人的には、いまひとつ乗れなかった2004年と違い、 2時間半たっぷり楽しませてもらいました。
以下、ネタ披露順に率直な感想など。
笑い飯 「他人にかける思いやりある一言のお話」 ネタは「スペイン語講座」内で見られるのと同じくらい ビミョーではありましたが、 「何でもいいから、今年こそネタが2本見たい」 という思いがとにかく強かったので、 軒並み高得点だったのにはホッとしました。 結局、3位の点数で最終決戦進出。
アジアン 「見事な滑舌を披露するボケ馬場園さん」 初めてネタを拝見ました。 「鍛えられてる若手」という印象は受けたものの、 途中でどうでもよくなる感じ。
南海キャンディーズ 「歌のおねえさんになりたいしずちゃんに 山ちゃんがつき合わされる」 去年のM−1がきっかけで一挙に有名になったのが 裏目に出たのでしょう。 「やっつけ仕事」に見えてしまうテンションに ちょっとがっかりしました。 ところどころ一応笑ったけれど…
チュートリアル 「ボケ徳井さんによる、ツッコミ福田さんへの バーベキュー指南」 もともと好きなコンビですが、 特に気合が入っていて、素直に大笑いしました。 この人たちが最終決戦に残らなかったのが 今回一番の不満です。
ブラックマヨネーズ 「初デートでボウリングに行く場合に心掛かりなことを ボケの吉田さんが次々と口にし、 ツッコミの小杉さんがごくまっとうに答えていくという 非常に安定したスタイル」 この人たちも初めて拝見しましたが、 いやあ、おもしろかったぁ。 早口ハイテンションでも、とても聞き取りやすいし、 ネタの組み立て方も破綻がなくて、 無難でありながら爆発していました。 最終決戦1位進出に、全く異議なしです。
品川庄司 「刑事ドラマの名シーンを演じたいツッコミ庄司さん」 チュートリアル、ブラックマヨネーズを見るまでは、 「10年目だし、最終決戦ぐらい進ませても…」 と、米アカデミー会員のような気持ちで見ておりましたが、 (あれも「同情」「温情」の色合いが結構濃いことあるし) 前述2組の後で、しかもあのヌルいネタでは、 「ラストチャンスだろうが何だろうが落ちろ!」と 鬼の気持ちになっておりました。 でなければ、昨年のタカアンドトシ、 一昨年の二丁拳銃の立つ瀬がありません。
タイムマシーン3号 「肥満体に優しい世の中を待望するボケ関さん」 正直、NHK某番組だけで見ていたい人たち。 ファンには申しわけないけれど、 「かわりは幾らでもいそうだなあ感」が漂い 寒い気持ちでちょっとだけ笑いました。
麒麟 「野球選手を演じるツッコミ田村さんと、 実況&応援をするボケ川島さん」 テンポもよく、おもしろいといえばおもしろいけれど、 びっくりの高点数を見て、 「チュートリアルと入れかえたい」と率直に思いました。 2位で最終決戦に進出。
ワイルドカード・千鳥 「ヌルい現代日本男児は幕末ごっこをすべきだと主張する ボケ大悟さん」 昨年に引き続き、「○○ごっこ」ネタ。 強引な大悟に何だかんだいってつき合うノブの人の好さを ネタというよりキャラクターとして好ましく思いました。 とにかく、「今年は最下位でなくてよかったね」。
最終決戦
麒麟 ファッションモデルを演じる田村さん。 なぜかカミカミで洋服を解説する川島さん。 タムくんは長身で顔小さいし、本当にモデルいけるかも。 でも、ネタ自体(特にオチ)はちょっと…。
笑い飯 「ハッピーバースデー」を マリリン・モンローのマネで熱唱する2人。 ちなみに12月25日は、哲夫さんのリアル誕生日でした。 反論のある方もありましょうが、 2003年ファイナルの1回目で披露された、 「奈良県立歴史民俗(何とか)博物館」に匹敵する 名作だと思います。 (物すごくバカみたいなんですが、見れば見るほど笑えるので)
ブラックマヨネーズ 町で絡まれたときのため、格闘技を習いたい吉田さんに あれこれ勧め、アドバイスしては次々に難色を示され、 しまいには意味不明な提案をする小杉さん。 「あんたはぼのぼのか!」と突っ込みたくなる 吉田さんの心配性ぶりが笑えます。
→結局、7人中4票を集めたブラマヨが優勝しましたが、 (ちなみに、残り3票はすべて笑い飯でした。 2003年のフットボールアワー・笑い飯・アンタッチャブルのときの デ・ジャ・ビュかと思いましたぜ) この結果に異議はありません。 ただ……やっぱりチュートに 最終決戦に残ってほしかったと思います。 徳井君の最後の言葉は、「また何年後かに」でしたが、 とりあえず2006年に期待しときます。
|