エロとピンクとアミタイツ。
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2003年04月20日(日) |
プロポーズに遊園地を貸しきる甲斐性。 |
その昔、「ギャグ王」という月刊誌があったのを覚えているだろうか。 形態はジャンプとかサンデーとかと同じで、ただ中身が全部ギャグマンガっていう。 あたしと弟はかなりファンで、毎月買ってたんだけど、誰か覚えてない? 「うめぼしの謎」とか、かなり名作なんだけど。王ロバよりいいよ。
そのなかでも、あたしはタイジャンホクトという作家が好きだった。 そのひとのマンガで、 「遊園地を借り切ってプロポーズして一生ローンを抱えるサラリーマン」 ていうのがいたんだけど、それがやけに印象的で。
おもしろいとか言う前に、バカみたいなことに金を使える大人っていいなと。 いや、バカではないんだけど。
大人の財力で解決できる子どものころの夢っていっぱいあって、 それを「大人になったからいいや」じゃなくて、 ちゃんと実行できるオトナは素敵だなと思うわけです。
第一歩、「大人買い」。
ビックリマンを箱で買う(スーパーゼウスが欲しいから) チョコボールを箱で買う(金のエンゼルが欲しいから) チョクエッグを箱で買う(ピーターパンだけ出ないから) ボンレスハムをまるごと買う(まるかじりしたいから)
たいがい「箱で買う」ことで解決できる、ちまい夢なんだけど、 実際やるのはけっこう勇気。
ここでの論点は、パチンコとかタバコとかの「大人になったら許されること」ではなくて、 純粋に、「ちいちゃいころやってみたかったことを、今、かなえる」ことにある。
ふ菓子をたらふくたべる、とか とんがりコーンを指にはめても怒られない環境で食べる、とか 障子を買ってきて破りまくる、とか まだまだ買える夢はある。
その延長に「遊園地貸切」はある。 でも、金持ちの御遊戯では意味がない。 ローンだからこそ意味がある。 たかがプロポーズに、一生のローンを背負う。 きっと、頭が悪いのだろうと思う。 だけど、あたしはそういうひとが好きだ。 いっぱしの社会人からみたら「ばか」に見える彼でも、 本当は誰より素敵な大人なのだ。
年をとると、たいがいのことじゃ喜べなくなってくる。 どんなに素敵な景色も、一週間続けばただの日常。 たくさんの「うれしいこと」が、「あたりまえ」に移行していく。 それってすごく損だ。 「うれしい」のボーダーラインは、低いほうがいい。 安い女だと言われても構わない。 だって、そのほうが楽しいもの。
キラのシールが出たとか、 そういうことで、まだちゃんと、喜べる。 そういう精神を大事にしたい。
でも、あんまりノッテない相手でも、貸しきられたら断れないんだろうなあ。 すげえプレッシャー。がひょん。
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