エロとピンクとアミタイツ。
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2002年04月28日(日) |
王道復古の大号令。(リテイク!) |
私は王道が好きだ。 「王道」。いいじゃない。気持ちいいじゃない。 展開が読めるとかいいっこナシね。 王道、ハッピーエンド。 ホラ、純粋に気持ちいいじゃない。
全てにおいて王道がよいとは言わないけど、 あたい、表現に関してはかなり推すよ。 ここらでどうすか?そろそろ一周してウェルメイド全盛ってのは。
自分の悲しい過去を詩集にして泣きながら歩道で売ってる奴より、 ひたすらバナナですべってる奴に千円やるよ。
暗いの、全部バツ。
なんか自分だけ気付いちゃった「生きる上での苦しみ」かなんかをわざわざ舞台に乗せて、 「これが、現実だ、おまえらも、気づけよ、この悲しみによぉ」 みたいな態度?全部、バツ。 そんなのひとりで苦しみなさい、と。 金とって苦しみを布教するな、と。 弱い人間が仲間増やしたいだけじゃん?結局。
「テーマ」なんてものは作家のオナニーでしかないから。 それわかってて、くみとれるかくみとれないかくらいの 上手な隠し方できるひとがサイコーなんだけど。 「じゃあなんのために表現するの?」ってよく言われるけど、 あたい、はっきり言って、思想、ゼロ。
笑ってくれたらそれでいいのです。 たとえ芝居が終ったあとの感想が「おなかすいた」でも、 次の日内容忘れてても、あたし全然かまわない。 たかだか80年ぽっちの人生のうちの貴重な2時間を、 「楽しかった」で埋められたらサイコーです。 舞台なんて所詮、瞬間芸術でしかないんだから。
舞台上でいくら人殺したって罪にはならないけど、 みたあとブルーになる表現は罪に値する。
ついついこんなことを書いてしまったのは、 あたい、昨日カンペキな王道芝居をみてしまったのよ。 話自体は簡単で、ともすれば暗くなりがちなテーマをギャグでひた隠し、 さらに予想していた展開が、「来た−!!!」っていう感じで次々現れる感覚? サイコーです。 完璧なウェルメイドは下手などんでんがえしより心地いい。
そういえば去年、ひたすら暗い芝居に3時間拘束されて、 最後は光が見えるだろうと思ったらラスト5分で登場人物全滅っていうすごいのみたなあ。 みんな死んじゃってさ、ヒロインは子供おろしてさ、主人公はさらわれてさ。 こうやって並べると笑えるけど、あの日は電話しまくったもん。 「タスケテ!」って。
だからね、王道バンザイ。 展開が読める?ワンパターン? あたりまえです。 なにしろそれは王道なんだから。 確かに王道ばっかじゃつまんないだろうけど、世の中うまく行かないなら せめて2時間くらいは笑いたいもんです。
さて、作家でもなんでもないあたしがこんな事言ってもしょうがないので、 バイトに行ってきまーす。
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