ぼんやり日記
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2002年10月04日(金) 芳香剤の功罪

先月欄でムカデにぶち切れた文章を書いてしまったが、
その流れがまだ残っているので、この際だからいろいろぶち切れておく。

やり玉にあげるのが芳香剤。
私が幼少の時にあった身近な芳香剤は、トイレのものである。
当時は丸い玉の樟脳のようなキツイ香りが一般的であったが
やがて「トイレにジャスミンの香り〜」というのが売り出された。
我が家のトイレにもジャスミンの香りが漂っていた。
よい香りと思ったかどうかわからないが、赤や青のセロファンに包まれた
樟脳の香りボールよりマシかな、と思っていた。

ジャスミンの香り、といっても実際のジャスミンの花を
匂ったことは一度もないので私にとってはあの香りはトイレの香りである。
借りに今、ジャスミンの花のそばに行くとしたら
「ああ、かぐわしいトイレの香りよ」
と絶対思うに違いないのである。

その後、人々はジャスミンの香りに飽きてきたのか
「レモンの爽やかな香り」というものが登場した。
今ではいろんな種類の香りがそれぞれの家庭を彩っている(はず)。

でも、本物より先に芳香剤でそれらしい香りをかいでしまった人は
先程の私のジャスミン体験のように(未体験だが)とまどわないだろうか。
とまどうくらいならまだしも、
「かぐわしい森林浴の香り」のトイレ芳香剤を物心ついた頃より
かいでいた子どもが、初めてうっそうと茂った森に入ったら。
「うあぁ、トイレの匂いがする」
と思ってしまうのでは、我が子を自然に触れさせようと
思い切ってアウトドア・レジャーに挑戦した親だってがっくりであろう。

私は車酔いをするので、しばらく乗った車に芳香剤を置いていると
それと類似した匂いのところへ行くと
(普通のお宅のリビングでもどこでも)間違いなく気分が悪くなる。

先日、生協で下駄箱の消臭グッズというのを買ったら
これが芳香も兼ねていて、その匂いが車の芳香剤と同じだった。
もったいないので使用しているが、下駄箱を開けるたび、
うっと気分が悪くなり息を止めてしまう。

芳香剤はやっぱりソフトで後に引かない匂いのものがいいな。
でも、それじゃ効き目ないから売れないか。

トイレは仕方ないとしても、車の芳香剤はなくてもいいんじゃないかなあ。
タクシーでこれがあると、たまらんです。(;_;)


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