ぼんやり日記
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びっくりした。
次女の健診へ、子供3人連れて行った。 長女と次女は病院が見えると、わあっと走って行った。 ぶたこは歩いていたが、あっちへふらふら、こっちへふらふら。 下手に手を出すと「うるたい〜!(うるさい)」や「や〜や!(いやだよ)」 を連発され、しまいには泣かれるので、じっとお付き合いしていた。
花屋の前で、派手な色のスエットを来たおじさんが 急に膝を落として、ぶたこの前で手をひろげた。 なんとなく立っていたぶたこはそのまま抱っこされ、そして。
そしておじさんは、ぶたこを抱いて立ち上がり、 そのままずんずんと歩いていった。 あまりに堂々と、あまりに当たり前のように。
はっと気が付いて「ちょ、ちょっと、どこに連れて行くんですか!?」 と言うと、おじさんは笑いながらぶたこをおろし、 そのまま大股で向こうの方まで行ってしまった。 その間ずっと無言だった。
あまりに急な出来事だったので、ぶたこも私も状況把握ができなかった。
健診が終わり、百貨店で買い物をし、それでもまだ心の整理がつかず 帰宅した頃、じんわりと恐怖にとらわれた。
あの時、少しでも私が目を離していたら? (そういう事はよくあるのだ) ぶたこを抱っこしてどこへ連れて行く気だったのだろう? あるいはただの冗談か?
反抗期のぶたこは、自分で歩くと言い出したら聞かない。 歩くことを覚えないといけない時期でもあるので、 できるだけ自由にさせてやりたい。 じっと見ていても、子どもはふっと予期せぬ方向に走る。 雑踏で見失うことも決して珍しいことではない。
こわい。 都会の怖さが皮膚に張り付いた。
神様、守ってくださってありがとう。 これからの無事もお願いします。
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