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■ どうあがいても進めない気持ち
=どうあがいても進めない気持ち=
暑さがまわりにたまっている。よどんで、油の浮いた空気が熱を吸い込んで、浮かんでいる。やる気はすべて熱に奪われてしまう。奪われたやる気は劣化し、黄ばんでねばねばしてくる。肉と肉のふれあった部分には汗が浮く。汗は、皮膚から出てきて、また、皮膚の中に潜ろうとする。有害物質。どうあがいても前に進めない気持ち。時間だけは、いつもより遅く、ただきちんと積み重なって進んでいく。世界の低層にいる感覚、それを楽しんでいる。自虐的で、非生産的な行動。窓を開けさえすれば終わってくれる。流れない空気の中で、すべてすべて無駄にしている。
=日が昇るまで=
世界が終わったように蒼く静かだったから、むかついた。嘘でも、嘘を胸を張って整然としているから気に障った。ただ、でも、ひたすら驚いていた。蒼さに見入って、どうにか忘れないように見つめ、吸い込み、刻んでいく。空気は夏のキャンプ場の匂いがする。人の手からは遠く離れた自然の腐るにおい。目をつぶって、開いた瞬間、蒼は綺麗さっぱり消えていた。ただののっぺりした空でしかなかった。 日が昇るまでまだ少しある。
2004年05月12日(水)
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