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■ 佇む
=佇む=
僕は相当参ってしまっているのだろうけれども、一体どれくらい参ってしまっているかなんて分かるはずもなくて、実際は独り言が多くなったことや外に出たいという気持ちが薄れたことくらいだから、そんなに参ってしまっていないようなのだけど頭がクラクラというか、後ろの首筋が縮んでしまい頭痛に近いことになっていて気持ちが悪いのだけど誰も気付いてくれないし吐き気がしているなんてことは分からないだろうしそもそも冬休みに入ってからもう一週間ばかり友達と会っていないのだから誰かが気付いてくれるわけがないしその友達が気付いてくれるかも甚だ疑問でそんなことを言ってたら友達ってなんだい、そんな本当の友達がいるのかい、ということも怪しくなってきてしまうのでああ、友達ってなんだろう、わけが分からなくなってきてしまうから、ああ、気分が悪いよ。 吐き気がするんだよ。助けてよ、誰か誰か。こめかみから脳の中心に向かって3センチばかり行ったところがなんだか重たいんだ。頭蓋骨の繋ぎ目ってどこだい? 理科室にある人体模型を必死に思い出してみるのだけど、縦に切れていたのか横に切れていたのか分からなくなってしまっているし。脳みそが必死に動こうとしやがるんだ。密封された容器の中で、、その壁を突き破ろうともがくものだから、握りつぶされるような感覚なんだ。 首の骨も上手く噛み合っていないようだよ。元に戻そうと思いっきり左右に振ってあげるんだけど、馬鹿にしたように軟骨がぶつかる音しかしないんだ。まさに宙ぶらりんの状態だね。明らかに噛み合っていないのに、僕にはそれを治す手だてなんかないんだ。 何度も何度も首を振るよ。きっと人に見られたら狂ったように見えるのだろうね。狂ってやがる。僕はいつもそうなんだ。頭が痛いからって、頭を叩き続けるのだけど、変な目で見られるし、顎の骨をずれているみたいだから、必死に口を大きく開けるのだけど、それもおかしな目で見られるし。でもなまじ僕が、外見が普通、むしろ人よりは格好いいし、普段はいい人だから、おかしいと思っても誰も何も言わずに、じろじろ見てるんだ。僕は狂ってなんかいないよ。(佇む。平成14年12月7日)
=久しぶりに書いた文章= 今書いてるものの出だし。今回練り上げたかったんだけど、時間がない。今まで練り上げた作品がなかったから、第一号にしたかったんだけど。これが成功するかはどうとして、うん、頑張った。褒めてあげよう。自分を。
2002年12月07日(土)
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