カエルと、ナマコと、水銀と
n.446



 三角木馬。煙草

=三角木馬。煙草=

ちっ。女子高生の白くて綺麗な足を追っかけてたら、えらく遠いとこまで来ちまった。そろそろ自分がなんで歩いているのか分からなくなってきたし、油っぽい汗も気にならなくなってきた。とにかく、三角木馬にまたがって、その苦痛がいずれ快感に変わってくるだろう、ということは前々から分かっていたわけで、自虐的なこの悲しみもいつかは、悲しみじゃなくなってくるんだろうな。

=すぐそこに、漂うモノ=

どうせなら笑っちゃおうじゃないか、って友達に言われて、逆に悲しくなってしまって、ぼろぼろになるまで泣いてしまった。体の中に芯が残ってるのは感じてるんだけど、空気、現実、その他のはっきりとしたモノと私との境界面がふわふわとぼやけていた。

=シロユリ=

そう、好きな子だ。色白で、その、つんとしたところがまた可愛くて、気が強いなんて言われてるけど、やっぱり確かに可愛くて、結局の所まだ話したことさえない。


2002年08月01日(木)
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