カエルと、ナマコと、水銀と
n.446



 霞、もしくは、眩み

=霞、もしくは、眩み=

夕方から明け方にかけて、目の前が霞んでる。
昼間の間は、笑いと、涙と、人々に目が眩んでる。
夜は再び全てが霞む。どこだ? どこだ? どこだ? 何が?

=その向こうに何かあるの=

扉だけがそこにある。草原の真ん中に扉だけが、ぽつんとある。扉の向こう側には草原が続いている。
道に迷った旅人は、吸い寄せられ、取っ手に手をかけ、ドアを開く。その向こうには草原。何も変わらない。当たり前。
でも、彼は幻滅する。

=保身的ナ事実ノコト=

ある女の子に告白されたときは、
「僕も君のことは好きだけど、ここで友達じゃなくなってしまうと、気まずくなったりするかもしれないから、ごめんね。でも、友達ではいてくれな」
と答えるし、彼女からふられたときは、
「君が完全に嫌いになっていないのだったら、友達として仲良くして欲しいんだ。駄目かな?」
と尋ねる。

2002年04月11日(木)
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