かなしいとき

私はものすごく寂しがり屋のくせに、本気でかなしいときやつらいときに人から慰められたり励まされたりするのが苦手です。本気で心配してくれている友人知人には本当に申し訳ないのですが、私が抱いている悲しみやつらさにどれほど近く寄り添ってもらえたとしても、それをその人と分かち合うことは決してできないとわかって(思っている)いるから、それならば最初からひとりきりで引き受けようとするのです。
たとえば、出産経験のない私には、自分のお腹に子供がいて日々育っている…という状況は、正直言って全くワケがわかりません(苦笑)。母親や友だちの話などから「こんな感じかなぁ」と想像してみることはできても、やはり限界があります。
経験が全てだと思っているわけではありませんが、自分が経験したことであれば、そのときの自分の気持ちを思い出したりして、まだ何か言葉をかけることもできる気がします。だけどそうでない場合、私はその話題に触れることにすら躊躇いを覚えます。そして、ただ遠くから、その人のかなしみやつらさがひとときでも早く終わりますように、心配や不安から抜け出すことができますように、そのときまでその人が気持ちをしっかり保ち続けることができますように…と、願い続けることしかできないのです。
2006年04月02日(日)

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