オンナの幸せ

またひとり、友だちが離婚を決めました。
私が子供の頃には“離婚”という単語はめったに耳にするものではなかったし、ご近所や親戚にも経験者はいませんでした。子供心に、“離婚”というのは大っぴらにはできない後ろめたいことなんだろうな…と、感じていました。
それが今では、ご近所だったり友だちのきょうだいだったり友だちの友だちだったり…。“離婚”があまりにも身近なことになってしまっている現状に、戸惑いを隠せません。赤の他人ならまだしも、結婚式にも出席して「幸せになってね…」と涙ながらに祝福した友人知人には、やはりさいごまで添い遂げてほしいですし。

このたび離婚を決めた友だちは、ダンナさまにベタボレされて結婚しました。新婚旅行の写真は、恥ずかしくて見ていられないようなラブラブっぷりでした。
「オンナは、愛するよりも愛されたほうが幸せになれる」と、よく言われます。でも、最近の私はこの説にかなり疑いを抱いています。
あくまでも私が身近な既婚者を見ていて感じたことにすぎませんが、ダンナさまに愛されて「結婚してくれ!」と頭を下げられたような女性よりも、ダンナさまのことが大好きでせっせと尽くしまくった結果ようやく想いが届いてゴールインしたような女性のほうが、(傍から見る限りでは)幸せな結婚生活を送っているパターンが多いような気がするのです。
新婚家庭に遊びに行ったときに友だちが、ダンナさまが「働いてくれている」という言い方をしたり(友だちが働いている、いない、にかかわらず)、ダンナさまのお仕事や趣味などに対する感謝や尊敬の気持ちを私たちの前でもさらっと口にしていたようなところは、その後も結婚生活が続いています。
そしてそういうお家を訪ねた後には、「うわぁ、結婚っていいものなのかも…」と希望を持たせてもらえるのがありがたいです(笑)。女性の結婚率の低下って、早く結婚した友だちの影響もかなり大きいと思うんですよね、私(笑)。
それは、ともかく。
追われると逃げたくなり、「これだ!」と思うものを見つけると追わずにいられない狩猟体質な私。なのに、私が結婚したいと思う人は私と結婚したくなくて、私と結婚したいと思ってくれる人とは私が結婚したくないという矛盾。オンナの幸せは、まだまだ遠いのでしょうか…(苦笑)。
2006年04月01日(土)

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