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第129回直木賞候補作品発表。 - 2003年07月10日(木)

第129回の直木賞の候補作品が発表された。
今回はかなりの力作ぞろいだと思う。
前回、残念な結果に終わったので今回は必ず誰かが受賞されるものと信じていたい。

今回ノミネートされた作品は
★伊坂幸太郎 『重力ピエロ』 (新潮社) 1回目
★石田衣良 『4TEEN』 (新潮社) 3回目
★宇江佐真理 『神田堀八つ下がり』 (徳間書店) 6回目
★真保裕一 『繋がれた明日』 (朝日新聞社) 4回目
★東野圭吾 『手紙』 (毎日新聞社) 4回目
★村山由佳 『星々の舟』 (文藝春秋) 1回目

ラインアップ的にはかなり豪華なメンバー構成となっている。
これに横山秀夫さんが加わってればもっと盛り上がったのでしょうが・・・
なんといっても伊坂さんが加わってることによって、フレッシュな感じがする。
出版不況と言われて久しいが、センセーショナルな話題という点では伊坂さんなんかが受賞されれば一番業界が活性化するかもしれませんね。

個人的には全6作品中、4作品読んでいます。
宇江佐さんが『神田堀〜』でノミネートされたのは意外であったが、飛びぬけた作品がないのでチャンスかもしれない。
希望としたら宇江佐さんか東野さんに取ってもらいたいと思います。
特に、宇江佐さん、6回もノミネートされてるのに本当に気の毒です。
東野さんや真保さんはセールス的には今までで売れているのでね(笑)
(私は予想投票に宇江佐さんと東野さんを投票させていただきました。)
予想投票はこちら

個人的な予想としたら、初登場ながら村山さんが最も近い位置かなあと思う。
これは完全に版元が文藝春秋だからで、正直言って文藝春秋じゃなかったら選ばれてなかったような気がしてならない。
今回、出版最大手の講談社からはノミネート作品がなかった。
でも過去に文藝春秋の作品がノミネートされなかった年はないはずである。
逆に言えば、村山さんにとって大きなチャンスとも言えるでしょうね。

データ的には2000年以降、受賞された全8作品中、半数の4作品が文藝春秋社の本なのである。
特に上期は2年連続して文藝春秋の作品が単独受賞しているのである。
(藤田さん、乙川さん)
特に、直木賞受賞というだけで間違いなく増刷が見込めるだけに(受賞作のみならず他の作品も)選考委員も多少なりとも肩入れしてもなんら不思議はない。
ちょうどサッカーのホームとアウェイみたいな感覚じゃなかろうか。

結論として、1作のみなら村山さん最有力、2作なら○以上の4人のうちから2人だと思います。
もし、村山さんが落選したら“公正に選考したんだなあ”と思いたいですね。
(でも村山さんの作品も読んでみたいと思っております。)
◎  村山由佳
○  宇江佐真理、東野圭吾、真保裕一(横一線)
大穴 伊坂幸太郎

 


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