『つきのふね』 森絵都 講談社 - 2003年02月14日(金) カラフルに続き森さんの本を読みましたが、なかなかシビアな小説だと思う。 少し内容的には重苦しいことは否定できないが、作者のいいたいことは読者の胸を打つことは間違いないだろう。 生きる事の素晴らしさが実感できる本と言えそうです。 主要登場人物4人(さくら・梨利・勝田・智)ともうまくそれぞれの特徴を描写している。少年・少女時代に陥りやすい孤独感や人間関係の題材を非現実的な面とうまく融合している点も心地よい。 きっと中高生の時に読んだらもっと感情移入できたでしょう(笑) しかしながら、少し人間関係で悩む大人が読んでもきっと心を癒してくれる1冊だと思う。 最後の手紙はジーンときました。 つきのふねは来なかったけど、4人の友情はいつまでも続くことを信じて 本を閉じました。 評価8点 ...
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