トラキチの新着レビュー...トラキチ

 

 

『リトル・バイ・リトル』 島本理生 講談社 - 2003年02月08日(土)

高校生作家の芥川賞候補作として話題となった作品です。

なんといったらいいか文章では表現しきれないが、等身大の女性を明るいタッチで描いている点がとってもいい。

家庭環境はそんなに良くないが(父親が違う妹と母との3人暮らし)、それにもめげずに頑張っている主人公のふみちゃんが、恋をして成長していく姿を描いた秀作だと言えると思う。

特に恋人役のキックボクサー周君のキャラがとってもよく(とっても好青年です)、読んでいて島本さんの理想の男性像かなあと思わずニヤッとしてしまいました。

こういう小説を読むと誰にでも書けそうで書けないのが小説だと実感できるので、そう言った面で考えれば非常に才能高い人だと思う。

ちょっとしたことで悩んでる人、この作品を読んだら前向きに頑張れるかもしれませんよ。私も少しですが前向きになれました。

評価8点


...




↑エンピツ投票ボタン
My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail Home