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『はずれくじ』 NHKドラマ感想 - 2002年12月11日(水)

主なキャスト
修一(大杉漣) 淳子(りりぃ) 勇輝(市原隼人)

まず、原作との設定の相違点からですが・・・
☆勇輝が原作では中1でドラマでは中2となっている。
☆修一の年齢が原作では40才となってるがドラマでは50才ぐらいとなっている。

正直言って、原作とは内容的にもかけ離れてる印象が強く残りました。
まず、原作ではかなり修一が昔の父親との出来事などを回想してるシーンが多く見られるのだが、ドラマでは宝くじを買っていたぐらいしか言及しておらず、インパクトが弱くなっている。重松さんの得意パターンである、子供を持つ事によって自分が子供時代の父に対する想いを募らせるシーンがほとんど表現できていない気がする。タイトルの「はずれくじ」も宝くじのはずれと子供(息子)に対するはずれをかけてると思うのですが、どちらも弱いような気がしました。

原作では会社における部下のクレーム対応なんかのシーンも盛り込まれていて、自分が入社したころの時代背景と比べてる場面もあるが、ドラマでは会社の新婚(?)の女性と一緒に飲むシーンに変わっていて少し興ざめしました。

勇輝がつまはじきにされる場面も原作ではコンビニへの使い走りみたいな感じで描かれてますが、ドラマでは女の子に対する思い(というか接近)にて描写されてましたが、これもどうかなあとは思いました。足を折るシーンも少し中途半端というか、重松さんの描きたい事からかけ離れてるような気がしました。

ラストのりりぃがギターを弾き語るシーンは印象には残りましたが・・・


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