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| 2004年01月14日(水) |
「と」の字な今日この頃 |
なんやらえらい煩雑な毎日になって取り乱しております。
取り乱したからって とりたてて普段と変わる事もないと言う事は ふだんから取り乱しっぱなしと言う事かしら あたくし。
とりあえず最優先でしなければいけないのは お仕事。 なんだか「と」の字が多いわね 今日の日記。
コミックス用の原稿の直しをしながら 感を取り戻そうとじたばた。(ああまた「と」の字が) 描き下ろしのお話しがようやくぼんやり降りて来ているところだけど ちょっと遅いような気がしなくもないけど まあいいわ。
それにしても直しをしようと作業を始めた時 えらくショッキングな事があったのよ。 ちょっと人生考えちゃうような事が。
…………インクが固まってフタが開かなかったわ。
確かにちょっとお仕事してなかったわよ。 でも ちょっと(のつもり)だったのよぉぉぉぉ。 なにも嫌味ったらしくインクが固まる事ないじゃないのさ。 自力で開かないので だんなに頼んで開けてもらおうとしても 殿方の力を持ってしても開くものかというしぶとさ。 お湯につけて、瓶の口のまわりのインクを強制的に溶かして ようやく開けましたわ。 お気に入りの小瓶なので、短気を起こして捨てたりはできないのよ。
でもお湯につけていた時 肝心のお気に入りのラベルが自然の摂理に従って剥がれたわ。 だたのガラス瓶になっちゃって寂しいので 人形のアイペイント用に出ていたリキテックスで ぼんやりと模様など描いてみたわ……って、 こんな事してるからインクが固まるのよ〜〜〜〜。 インク瓶にいたずら描きしてる場合じゃないっつ〜の。
漫画を描かない漫画家なんてただのプ〜タロちゃんよ。 飛ばない豚はただの豚だって言うし。 関係ないかしら。
あたくしの好きな漫画家、つげ義春さんの漫画に 「あまりに長い事漫画を描かなかったので墨汁にカビがはえる始末……」 っていう描写があって、 ちょっと仕事がない時なんか、だんなと 「墨汁にカビがはえる始末だわね〜」とか冗談を言い合っていたんだけど カビがはえるのと開かなくなるのと どっちがひどいかしら。 つげ漫画でそのセリフにそえられていた絵では カビはすでにインク瓶丸ごとにはえていたから 固まったあたくしの方がちょっとはまし……って こんなとこで張り合ってどうするの。 天下のつげ義春とあたくしじゃ勝負にならないわ。 いえ、問題はそこではないわ。
確かに 少し休む腹づもりだったけど 固まったインク瓶のインパクトは強すぎたわ。 ちょっとのんびりしたつもりが そんなに時がたっていたなんて 今のあたくしは 浦島花子。
もう充分に休んだわ。
白髪になって消えちゃわないうちに帰らなくちゃ。
まあ、漫画家なんていくら仕事がしたくても 仕事がない時は強制休暇なんだけど、 逆に 仕事がなくても漫画を描く事はできるんだから いつでも働く事はできるのよ。 稼げない事を「仕事」と言っていいのかどうかなんてことは また今度の機会に考える事にして。
早急にリハビリ開始。
かつて 日課にしていた一日最低一枚のデッサン。 仕事がない時にはその練習に明け暮れ、 一日何十枚も描いたわ。 裏表にびっしりと隙間もなく描かれたクロッキー帳は 10冊をこえてる。 こえたところでなんとか仕事が忙しくなったと言う事ね。
たった一枚のデッサンと思っても それがどれだけの効果を発揮するかは その頃 共にクロッキー帳を埋めた たくさんの漫画家仲間が知っているのよ。
自分がにぶった、と感じた時 その頃からの仲間は 必ずつぶやくの。 「またクロッキー帳をやらなくちゃ」 と呪文のように。 それでほんとにやるかどうかはまた別のお話し。
2月の末まではいろいろばたばたしちゃうけど コミックスの締め切りは2月の半ば。 「ちょっと私用が落ち着いてから」なんて言っていられないわ。
明日から2ヶ月近く、 早起きしないといけない事態でもあるからちょうどいいわ。 とにかく 時間をうまく使う事を心がけつつ 気を引き締めて お仕事続けたいと思いますっ。
と、ここで宣言したからには 後には引けない。
なんだか最後まで「と」の字な日記。
またしばらくここを留守にしても ご心配なさらず「さぼらず仕事とリハビリに励んでいるのね」 とお考え下さいまし〜〜〜。
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