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目が覚めたら スッキリと うすら風邪が治っていたようなので ご飯も頂かず速攻でお雑煮の材料の買い出しに…… 行って来たハズなのに どうしてここに鍋いっぱいの豚汁が出来ているのかしら。
だって 食べたかったんですものん。
ようやく紅白のかまぼこなども取り揃え なんとなくだけどお正月風だわっ。
猫たちにもお正月だから 特別に「純缶」なのよっ。 これは薬を飲ませなきゃいけない時用の とっておきなんだけど 自分達ばっかり御馳走頂くのもナンだから 特別よ。
まだ正式に我が家の猫になっていないハズの 野良猫の「しまじろう」もすっかりくつろぎきって コタツにもぐったり 他の猫と一緒になって 足元でごはんをねだったりしているわ。 まだだっちゅ〜の。 引っ越しが終わるまでまだアンタは 家の猫じゃないのよ。
それにしても こうして私の膝にどっかりと乗って ちょっとどかそうとしても 爪を立てて抵抗して動かない、 めったに外にも出かけず、 日がな、のんびりと惰眠をむさぼってる…… こんな甘ったれで穏やかな猫が あの喧嘩好きで、 凶暴この上ないジョニーちゃんと戦って 勝利をおさめていたとは信じがたいわ。
野良猫だったしまじろうにとっては この家は大事な「エサ場」だったのよね。 別にジョニーちゃんと争わなくても ちゃんとエサぐらいあげたのに そんなことはネコだからわからないのよね。 しまじろうにとっては まさに命がけの縄張り争いだったんだから しょせん、 強いと言ってもただの 「喧嘩好きのノンキな飼い猫」であるジョニーちゃんとは 戦う気構えが違っていたのよ。
今は外でジョニーちゃんの威嚇の声が聞こえても 振り向きもしないわ。 やっと「ここにいればいつでも、戦わなくても ごはんがもらえる」とわかった御様子。 衣食が足りていれば 喧嘩なんかしたくなかったのね、しまじろうは。
あら、ネコは「衣」はいらないわね。
膝の上でのんびりと ゴロゴロと喉を鳴らしながらくつろいでいる寝顔や 喧嘩でボロボロになった耳を見ながら こんなおだやかで気の優しい猫が 今まで必死で戦って生きて来たのねと思うと ちょっと胸が きゅう〜って。
もうこれからは心配いらないのよ。 あたくしが守ってあげるからね。 ここらのボスはあたくしなのよっ。 今後もジョニーちゃんとの縄張り争いは あたくしが引き継いで行くわっ。
キスケはぜんぜん頼りにならなさそうだから。
でも しまじろうっ
いくら「いつでもご飯がもらえる」と言っても 食い過ぎなのよ アンタわっっ!
あたくしとだんなとに 「今日はまだ一口も頂いていやせんぜ」とか言って だますのはおよしっ。 おもいっきり頂いているのはまるっとお見通しよっっ。 そのパンパンのお腹がすべてを物語っているわよ。
いつでも欲しがるのは 野良猫出身のサガだから仕方ないけど おなかをこわすまでねだりまくるのはどうなのかしら。
いつでもご飯、というわけにはいかないわね こういうサガの猫には。
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