白い原稿用紙

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2003年09月09日(火) 夢見るドン・キホーテ

ここ数日
あまりに濃い日々を送っていたら
今日のライターさんとの対談のお仕事をぶっちぎり。
ぐーぐー寝ちゃっていました。

ひ〜〜〜〜
多大な迷惑をおかけしてしまい、
ひらあやまりで電話して
打ち合せを延ばして頂き 自己嫌悪。。。
なにやってるのよ あたくし〜〜〜〜(TT)

昨日は
「漫画原稿を守る会」の記者会見に行って来たのよ。
いわば当事者ではないので
会見ではすみっこで傍聴しておりました。

ミーティングでは
数々の問題が上げられ、先行きは険しい道のりだわ。。

ただ漫画原稿の所有権は漫画家にあると
たったそれだけの事が
どうしてこんなに
難しく、ややこしくなるのか
さっぱりわからないあたくしはおバカなのかしら。
子供だって 自分の描いた絵を取り上げられれば
泣くでしょうに。

あら、漫画家って子供なのかも。

記者会見で 
すがやみつる先生がおっしゃっていました。
「漫画家はある意味、
いつまでも子供、な仕事」だったんです と。
「子供でいられる」だったかしら。
それはいい意味でも 悪い意味でも。
社会人として仕事している限りは
悪い意味で子供でいてはいけないんだけれど、
その分、出版社や編集さんが
守ってくれていた部分がきっとあるわ。
いつまでも甘えていられない時代がやってきたのなら
漫画家の人種も
少しづつ変わっていくのかもしれないわね。
いつまでも夢を見ていたりしない
現実的で大人な人たちが描く漫画。

夢を見るのと、大人になる事は
相反するものではないけれど、
夢を見る方に大きな比重をおいて来たのが
漫画描きじゃないかと思うの。
プロアマ関係なく。

「いい大人が漫画なんか読むなんて」とか
良く言われるけど
いい大人が漫画を描いている場合、
この立場はどうすれば???

漫画を描く人は
夢を見て、その夢を読者にも見せるために
ほとんどの力を使って来たと思うの。
あちこちヌケるところが出て来るのよ。
あたくしなんぞも、
あきれるほどヌケてるところがあって
(今日のぶっちぎりもそのひとつ)
編集さんのフォローでなんとかしのいでいるのよ。

飾らずに言えば
「漫画家が変に小利口になってもらっちゃ困る」
という
とっても現実的な考え方をする
出版社側の人もいるでしょう。
でもそのためにフォローはしてくれていたわ。
確かに問題も多い業界だけど
ある意味 利害関係も一致してたし
信頼関係も 強いものがあったのよ。
ないとこもあるけど。。。(TT)

今回の事件はその信頼関係を
根本からぶち壊してくれた という意味でも
腹にすえかねる事件なのよ。

出版社 対 漫画家 のような構図に
持って行きたい人たちがいるみたいだわ。

でも
壊れてしまったものなら
再構築していけばいいわ。
今までより もっといいものに。

どっちにしろ、新しい家を建てるには
古い家を壊さなければいけないのだから。
せっかくなら、全く同じ家を建てるのでは
面白味がないわ。
もっといい、住みやすい家を建てるのが普通。
それぐらいは非常識な漫画描きにもわかるのよ。

結局 記者会見の後のミーティングも
夜まで続き、
ついでに帰りがけに
すがやみつる先生と飲みに。

先生の行きつけの飲み屋に連れていって頂き、
古き良き時代の
漫画業界のお話もたくさん聞きましたわ。

あたくしの先輩たちに当たる方々は
たいてい、
苦労した時代の編集さんたちとの想い出を
楽しそうに語ります。

ただ事務的に、仕事上のつきあいだけでなく
こういう心情的な繋がりを
編集さん達と持てた時代の人は
幸せだったと思いますわ。。。。

気分が仕事の出来を左右してしまう
漫画描きには
編集さんへの信頼は必要不可欠だと思うのよ。

まとまって何かをする事が苦手な漫画家たちが
どこまで出来るかと
冷ややかに見ておられる方々もいらっしゃいますけど
少なくとも、
問題が持ち上がった時

『かなわないながらも 漫画家も戦ったのよ!』

という事実が残る事が 
あたくしは大事だと思いますのよ。

風車に向かうドン・キホーテだとしても。

結果が出せなくても伝説が残れば
あとに続く人も出るかも知れない。

お気楽といえばお気楽な考え方だけど
ある意味 お気楽に考えて
中心にいる先生方が無理をしすぎないことが
大事じゃないかしらん。

当事者ではない あたくしでさえ、
この現実的な問題を考えるために
やっぱり、漫画を考える脳みそが 
働かないというこの事実。
この渦中で仕事をこなしている先生方はものすごいわ。
たぶん 火事場の馬鹿力状態だわ。

でもいつまでも火事が続いたら困るわ。
はやく鎮火できればいいのだけれど。。


藍まりと |MAILHomePage

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