子供たちが帰宅する声がする。 一緒に仲良く帰ってきたんだな。 たまにあるんだよね。 あれ?別の人の声もする。 ああ、隣の人か。 いつも誰にでもフレンドリーなお隣さん。 子供たちにも積極的に話しかけてくれるので、何かと懐いています。
そして別れ際に『ありがとー』との声。 ん?何がありがとう・・・?
朝顔を持ち帰っていました。 えー?それ、私が行く予定だったやつじゃん。 私が子どもの頃は終業式に多くの荷物と一緒にふうふう言いながら持ち帰ったものだが・・・。 今は親が行かなきゃいけないんですよ。 ビックリです。 ムスコが一年生の時も持ち帰りましたとも。 確か二年の時も持ち帰ったな。
それを、持ち帰ったのかよ。 そしたら、途中で隣の人が自転車で近付いてきて、あまりに大変そうだったので、自転車のかごに入れて一緒に帰ってくれたらしい。 ありがとうございました。 やっぱり運がいいというか・・・誰かに助けられながら生きて行く相でも持ってんのかね。 不審者騒動の時もたまたまピアノの先生に発見してもらったし。 今回もたまたま隣の人が居合わせた。 すごいな、お前。
しかしだ・・・。 ムスコよ、お前は一緒に帰っておきながら持ってやらなかったのかね。 『うん』 そういうとこ優しくないよな〜。 『だって面倒だし』 なんて奴だ。
ムスメよ、なぜ持ち帰った?親が持ち帰ると聞いてはおらんか? 『えっ?そうなの?』 他に持ち帰ってる人いたか? 『いなかった』 話をたまに飛ばして聞いてんだよな。 『お家の人に持って帰ってもらう』の『お家の人』を聞いてないんだと思う。 しっかりしている様に見えて、こういう所が抜けている。
まあ何にせよラッキー。 これでわざわざ取りに行かなくてよくなった。 そして次の日の朝こんな心配を。 『また朝顔学校にもっていかなきゃいけない?』 なんでよ、必要ないよ。 『だって朝水やりするもん。じゃあどうすればいいの?』 ・・・家で水やりすればいいんじゃないかな? 『じゃあ学校ではどうするの?』 何もしなくていいんじゃないかな?
あまり納得していませんでしたが、どうにかねじ伏せました。 つか、これまた持って行くとかお前も大変だろうに・・・。 いまいち理解してないんでしょうね。 夏休みに家で面倒見るために持ち帰ってるってことが。 たまに納得しないまま先生の話を鵜呑みにするので説得も大変です(消しゴム騒動とか)
|